面接官は、応募者に対して思ったことを何でもかんでも言っていいわけがないだろう。鹿児島県の40代後半の男性(教育・保育/正社員/年収150万円)は、自身の面接エピソードを明かした。男性が応募したのは、
「憧れの老舗玩具店。面接は社長。親族経営でいかにもボンボンな印象(笑)」
と綴る。募集要項には「玩具店全般・接客経験有り」と記載されていたが、実際に告げられた業務は想像以上のものだった。(文:谷城ヤエ)
「汗かきだね、高級玩具に汗ついたら買い取りだよ?」
この玩具店では、1階で一般玩具、2階で高級玩具を扱っていた。募集は2階の玩具コーナーで、それには兜飾りと5月人形の取り扱い経験が必要であり、筆による送り状の作成もしなければならないとのこと。男性はこれらを事前に知っていたら「応募しなかった」と本音を漏らす。
男性にも販売経験はあったが、それがコンビニ店長だと知った社長から、「コンビニと一緒にされては困る」と苦言を呈されたという。冷や汗が出そうな状況に加え、面接は真夏にクーラーもない一室で行われていた。すると社長は汗をかいた男性を見て、
「汗かきだね、高級玩具に汗ついたら買い取りだよ?」
と、部屋にクーラーがないことを棚に上げ、あろうことか男性の体質の問題とすり替えたのだ。
さらに、
「字が汚い!(これはまあごもっとも)」
「え?結婚してるの!? 奥さん可哀想、早く就職しなさい!」
と言いたい放題だった。その後も社長は「『奥さん可哀想』を面接中連発」。社長の意図はわからないが、初対面の人に言うことではないだろう。しまいには、
「しかし、君みたいな人が向いてるかもしれないな?」
と言って面接は終了したが、届いた結果は不採用。男性は、
「子どもの頃から憧れのお店だったので、なんとか我慢したけど」
とやるせない思いを綴った。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ