怒鳴ればどうにかなると思っている男性への接客にはかなり気を遣う。愛知県に住む60代前半の女性(サービス・販売・外食)は、威圧的に意見を押し通そうとする男性に困惑したというエピソードを語った。(文:ミッチー)
女性は2年前の秋に、コロナワクチンのコールセンターで働いていた。コロナ禍真っ只中で、特にその時期は自治体のワクチンが不足している状況だった。予約電話はパンク状態で、「とにかく予約が取れなかった」という。
そんな中、せっかくとれた予約を「仕事が入ったから変更して欲しい」と言ってきた男性がいた。男性はそのまますぐに日取りを変更できると、浅く考えていたのかもしれない。しかしワクチンが不足する中、予約の変更はなかなか難しい状況だった。
女性は「変更は他のキャンセルが出て、タイミングが合わない限り取れない」と伝えた。丁重な案内だったにもかかわらず、男性側は
「俺のワクチンはじゃ誰に使うんだ」
と激怒してきたというのだ。
怒鳴ればどうにかなる!という反社的な態度に困惑
ブチギレしてくる態度に加え、男性がいつの間にかワクチンをさも自分のものかのように捉えているのが驚きだ。
女性が「いやいや元々あなたの名前が書かれたワクチンは存在しない」といった説明をすると、この発言が火に油を注いでしまう。またキレられて、「どうにかしろ!」と怒鳴られた。
あまりにも傍若無人な態度でしつこく威圧してくる相手に、そのままスルーしてしまうわけにもいかなかったのだろう。
「翌日キャンセルが出た時、本当はやらないが、その人の予約を取るはめに…」と、本来はやっていない予約変更の手続きを行ったそうだ。
ただでさえ、予約の電話が多く業務がひっ迫していた中、サービス外の対応を求められた女性は心身ともにかなり疲労したに違いない。
「怒鳴ればどうにかなる!という反社的な迷惑な相手の話でした」
と女性はメッセージを締め括った。
今回はコールセンターでの対応ということで恐怖感はまだ少なかったかもしれないが、これが飲食店やアパレルショップなど、対面での接客だったらと考えると恐ろしい。こちらの素性を知られたら何をされるか分からないし、暴力沙汰になる危険性もある。
こんな迷惑な客にはできるだけ当たりたくないものだ。
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