何気なくとった行動が、友人関係に亀裂を入れることもある。今回は、友人の結婚報告を共通の同僚に伝えたことから絶縁に発展した神奈川県の30代後半の女性(医療・福祉・介護／年収600万円)の体験談の後編をお送りする。（文：コティマム）
「あなたがみんなに言いふらしたんじゃないの？連絡取り合って話してない？」
女性には、10数年働いた前職で同期だった「Ａちゃん」という友人がいた。同期の中でも特に仲が良かったＡちゃんとは、女性が結婚し他県へ異動してからも関係が続いていた。
しばらくして久々にＡちゃんから連絡が入り、結婚を考えている相手がいると報告が。その後女性は、前職の同僚でＡちゃんと今も同じ会社にいるＢさんと会い、Ａちゃんに結婚を考えている相手がいることを伝えた。それを知ったＡちゃんは女性に対し、「私の結婚のこと言ったの？誰に言ったの？」「CやDにも言った？ねぇ、ちゃんと口止めしておいてよ!!」と怒りをあらわにした。
Aちゃんの許可なくBさんに話してしまったことを反省した女性は、謝罪するためＡちゃんに連絡したがつながらず。さらにＢさんにも経緯を話し、口止めをお願いしたという。その経緯を伝えるべく、女性は再度Ａちゃんに電話したが、やはりつながらなかった。そこでLINEを送り再度謝罪し、Ｂさんは自らＡちゃんの結婚話を出したのではなく、その場の話の流れで同調しただけだということを説明した。
Ａちゃんから、ようやく返信が来たのはその日の夜中だった。
「Ａちゃんからは、『私は慎重派じゃん？だから誰にも言ってほしくなかったし、あなたやＢと仲良いCやDも知ってるんじゃないの？連絡取り合って話してない？』と言われました。『連絡を取り合ってないし、話したのはＢさんだけだ』と伝えました。 その後の返信でも、『（結婚は）自分の口から上司や同僚にも話したいし、みんなに噂話されたくない。あなたがみんなに言いふらしたんじゃないの？』と言われ、何度かやりとりをしましたが、同様な内容を何度も言われ流石にカチンときました」
「わざわざあなたの噂話をするために誰かに連絡取るほど暇ではない」
女性は、Ｂさんだけでなく同僚たちに結婚を言いふらしたと決めつけられたことが許せなかったようだ。
「私は現在2歳0歳の育児中であり、そんな暇なんて一切ありません。そして前職から離れて4年近く経つのに、わざわざ噂話をする余力なんてどこにもなく。ＡちゃんはＢさんやCさん、Dさんのことも呼び捨て。全員年上で役職も上の人たちで、私が仲良くしていることも知っているのに呼び捨てしていることにも腹が立っており、『この子は何度謝らせれば気が済むの？』と。そもそもＢさんだけを疑い、自分がX先輩にも話しているのに、Ｂさんを悪者にしたい雰囲気だったのも苛立ちました」
女性の指摘するように、X先輩から話が漏れた可能性もあるだろう。女性はＡちゃんに、「もうその会社から離れて何年も経つのに、わざわざあなたの噂話をするために誰かに連絡取るほど暇ではない」と返信した。
「そこから返信を待つも来ず、数日間待ちましたが連絡がなかったのでそのままブロック。今更また何か言われても腹立ちますし、関わりの少ない前職のことでストレスを溜めるのも馬鹿くさい。私が苛立って子どもたちに影響出るほうがよっぽど悪影響だと思いました」
女性は「Ｂさんに話してしまったことは悪かったと未だに思います」と反省している。しかし、「そこだけは本当に申し訳なく感じましたが、プラスアルファのやりとりと、あまりのしつこさに幻滅」と、Ａちゃんの態度に複雑な思いを抱く。
「思い返してみると若い頃から自分の話が中心で、時間・場所関係なしで連絡してくるような子でした。そして何故かいつも上目線なものの言い方で、年齢を重ねれば重ねるほどそれが顕著になっているように思います」
Ａちゃんのこれまでの言動や態度に、今回のことを予感させる心当たりはあったという女性。絶縁という形になってしまったが、時間の問題だったのかもしれない。
「言った言わない論争の1つですが、今更会う気もないし、連絡取り合って不快になるくらいなら絶縁するのも手かなと思いました」
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