通りを歩くホームレスの男(右)。目の前にいるヨークシャー・テリアにあり得ない行動をして、左の歩道に座る3人も驚き、立ち上がっていた(画像は『ABC7 2023年6月19日付「Man brutally kicks dog in Venice アメリカで15歳のヨークシャー・テリアが歩道にいたところ、突然ホームレスの男に蹴られて大怪我をする事件が発生した。当時の様子を捉えた監視カメラの映像には、男に蹴られてぐったりとして動けなくなったヨークシャー・テリアの姿が捉えられていた。米ニュースメディア『ABC7』などが伝えている。
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米カリフォルニア州ロサンゼルスのベニスにある歩道で現地時間14日の午後3時過ぎ、地元に住むローラ・ミシェル・ローゼンフェルドさん(Laura Michele Rosenfeld)が飼っている15歳のヨークシャー・テリア“バート(Bart)”が突然、男に蹴られて大怪我をする事件が発生した。
当時の様子は付近に設置されていた監視カメラが撮影しており、映像にはローラさんと散歩中のバートに向かって歩いてくる男の姿が映し出されていた。男はバートの目の前まで近づくと、まるでサッカーボールを蹴るかのように思いきりバートを蹴り上げた。その勢いでバートは路上に停められた小型ブルドーザーのバケットに激突し、ぐったりとして動けなくなってしまった。
一緒に散歩していた飼い主のローラさんは、すぐにバートに駆け寄って抱き上げるも、明らかに動揺している様子だった。米ニュースメディア『ABC7』によると、バートは幸いにも休暇でテキサス州からロサンゼルスを訪れていた元消防士の男性によって心肺蘇生が施され、息を吹き返すことができたそうだ。また付近にいた目撃者が男を制止しようとしたが、男にガラス瓶で頭を殴られてしまったという。
バートを蹴った男はホームレス生活をしているマイケル・ラングマン(Michael Langman、39)で、目撃者たちによって取り押さえられ、到着した警察官によって逮捕された。事件に対応したロサンゼルス市警察のドレイク・マディソン巡査(Drake Madison)によると、マイケルは凶器を使った暴行の容疑で書類送検され、バートを蹴った証拠としてその瞬間を捉えた映像も一緒に提出されたとのことだ。マイケルは現在、保釈金の設定なしで留置場に勾留されているという。
一方で蹴られたバートは心肺蘇生によって息を吹き返したが、自力で立つことができず痙攣が続いたため、ローラさんが動物病院へ連れていった。その後、バートの容体は安定しているものの、外傷性脳損傷を負ってしまったために立つことができない状態という。
現在、ローラさんの友人であるローラ・バルディビアさん(Laura Valdivia)がクラウドファンディングサイト『GoFundMe』に専用ページを立ち上げており、目標金額1万ドル(約143万4000円)をはるかに上回る3万1600ドル(約453万2000円)以上の寄付が集まっている。
画像は『ABC7 2023年6月19日付「Man brutally kicks dog in Venice, leaving pet unable to stand due to traumatic brain injury」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)