楳図かずおが1975年に発表したソロアルバム「闇のアルバム/楳図かずお作品集」のアナログレコードが48年ぶりに再登場。価格は税込4070円で、9月13日より再販売される。
【記事】手塚治虫文化賞で特別賞を受賞した楳図かずお楳図かずおが作詞・作曲・歌唱・ジャケットイラストレーションを手がけた同作。「漂流教室」「おろち」といった自身のマンガと同タイトルの楽曲など10曲が収録されている。
同作の再販売に伴い、楳図からはコメントが到着。アナログレコードの経年劣化について触れ「緊張感を持ちつつ、ゆっくりコーヒーでも飲みながら聴くとめちゃくちゃ充実感があると思います」と語る。マンガと同タイトルの楽曲については「漫画とは違った角度や解釈で楽しめる曲になっていると思います」と述べた。
楳図は1936年に和歌山県高野山に生まれ、奈良県で育つ。「へび少女」などのホラーマンガや「まことちゃん」といったギャグマンガなど多数の作品を手がけてきた。マンガ家以外にもタレント・歌手・映画監督など多数の肩書きを持ち、幅広く活動している。なお、楳図の展覧会「楳図かずお大美術展-マンガと芸術の大転換点-」が愛知・テレピアホールで8月6日まで開催中だ。
■ 楳図かずおコメント
CDもいいけれど、やっぱりアナログの持っている現実感がいいですよね。
目の前で針がザーッと溝を擦って
いつかこのアナログレコードの溝もかすれてしまうんだろうなー…と考えたり
そんな緊張感を持ちつつ、ゆっくりコーヒーでも飲みながら聴くと
めちゃくちゃ充実感があると思います。
曲のタイトルは
「おろち」なり「漂流教室」なり、作品名からとってはいるけれど
漫画とは違った角度や解釈で楽しめる曲になっていると思います。
その辺が聴きどころですね。
ジャケットもぜひ、楽しんでもらいたいですね。
絵を見ながら、それも音楽を盛り立てる大きな要素の1つになると思います。
■ 「闇のアルバム/楳図かずお作品集」
□ 収録曲
SIDE A
洗礼イアラへび少女蝶の墓おろちSIDE B
闇のアルバムおとぎ話のヨコハマアゲイン漂流教室森の唄(c)楳図かずお