雨の日って傘をさしていても、カバンの中の物が濡れてしまうことありませんか。しかも、うっかりノートがびしょ濡れになったから慌ててドライヤーで乾かしたら、ふにゃふにゃになったり波打ってしまったり……。
もうしょうがないかな~と思っていたのですが、起きてしまった悲劇を回避するいい方法があるようなんです。
その方法とは「ノートを冷凍する」こと。本当に冷凍するだけで濡れたノートがよみがえるのか、さっそく試してみることにしましたよ~!
【SNSで話題のレスキュー法です】
参考にしたのは、2023年4月にSNSで話題になったノートの老舗・大栗紙工によるツイート。
「今日の雨でノートを濡らしてしまったら……
冷凍してください!
①表面の水分をタオルでとる(中をめくっちゃダメ)
②ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍
③取り出して軽く振って霜を落とし、ペーパータオルにはさみ雑誌でプレス(1~2日)ドライヤー使うと波打ちます」
大栗紙工の公式ツイッターに公開された検証映像を観るかぎり、ノートが全く波打っていない! また大栗紙工によれば、ひたひたになるまで水に浸かったノートでも、ある程度レスキューできるといいます。本当にぃ~~!?
【濡れ具合が異なる2つのノートで検証!】
それでは実際に試してみましょう。用意したのは、ジップロック、キッチンペーパー、重石にする本。
そして、濡れ具合の違う2冊のノートです。
・ちょこっと濡らして湿った青いノート(少量の水滴をパラパラッと手でかけた)
・たっぷり濡らしてビショビショの黄色いノート(ダイレクトに水道水をかけた)
いずれも、ノートを水平にした状態で濡らしました。ノートを閉じた状態で観察してみると「青いノート」は湿っているくらいですが、「黄色いノート」は明らかに濡れてフニャフニャになっていました。
それでは、2冊ともツイートを参考に中をめくらず表面の水分をタオルでとって、ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍庫へ。
冷凍庫から取り出して、霜を落としたあと、ペーパータオルにはさんで雑誌でプレスしました。
【結果はこちら】
プレスしてから1日後、ノートの様子を観察してみたところ……
・ちょこっと濡らした「青いノート」
表紙の見た目は濡れる前と同じ! 中を開くと端がほんの少し波打っているものの、ほかの部分は元のままです。
・たっぷり濡らした「黄色いノート」
表紙の端の部分が少しシワシワのまま。
中を開くと上部だけ全体的に波打っていますが、文字を書き込むところは大丈夫そう。
私としては手順通り行ったつもりですが、ひょっとしたら、プレスの圧が足りなかったかもしれない。あるいは、もう1日待てば、結果が違っていた可能性もあります。
今回は、水の侵入が多かったノート上部はレスキューしきれなかったけど、ダイレクトに水道水をかけても8割以上が元通りになるのはありがたい! ほんの少し濡れたくらいなら、この方法で乗り切れそうです。
【湿気でフニャフニャの本はよみがえるのか】
ところで……この方法で濡れたノートをよみがえらせることが可能なら、お風呂で読んだ本がフニャフニャになったときにも応用できるのではないでしょうか。
私はお風呂で本を読むクセがあり、いつもフニャフニャにしてしまいます。回避できるなら、それに越したことはない!!
というわけで、お風呂でフニャフニャになったばかりの漫画本を、例の手順でよみがえらせてみることに。
すると……なんということでしょう! 1日プレスしただけで、フニャッと波打っていた部分が元どおりになったではありませんか!
意図せず、濡らしたノートよりも成果が出ました(笑)。お風呂で本や雑誌を読んだり、雨に濡れてしまったノートや本がある方はぜひ試してほしいです!!
もしかしたら、ピシっと元通りになるかもしれませんよ……!
参照元:Twitter @OGUNO_notebook
執筆・撮影:田端あんじ
Photo:(c)Pouch