管理職を募集している会社から「重いものを持てるか」と聞かれたら、嫌な予感しかしないだろう。神奈川県に住む50代後半の男性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収400万円)から、転職活動中に体験した驚きの面接エピソードが届いた。
男性は現職の経験が活かせそうな「とある高級品を扱うメーカー」の管理職の求人を見つけ、転職サイトから応募してみた。しかし、そこから
「私の悪夢のような体験が始まってしまいました」
というから穏やかではない。(文:okei)
面接の前日に「重たい物持てるんですか?」と不躾な質問
応募から数日後、面接日時の連絡と一緒に、なぜか「書類選考を進めるための詳しい応募書類を送れ」という指示がメールであったという。
「面接に進んだのに書類選考?と理解不能な文章であったが、面接日まで余裕がなかったためにとりあえずその日の夜に履歴書と職務経歴書を送り、同時に『面接は決定事項ととらえて良いですか』といった内容のメールを送った」
しかし、「返信はまったく来る気配がない」「転職サイト経由と直接のメールで合計3回確認したが一向に返事が来ない」というから、不安は募るばかりだっただろう。
面接前日になったため仕方なく電話してみると、やっと担当者が出て「忙しくて返信できなかった」とまさかの発言が返ってきた。驚くことはそれだけではなかった。
「さらに『重たいもの持てるんですか?』と急に不躾な質問が」
管理職の求人なのに急に肉体労働の話をされ、戸惑ったことだろう。男性が「何キロ位ですか?」と聞くと、担当者は「ちょっと確認します…結構重たいみたいです」と答えた。やりとりはまだ続く。
「繰り返し重いものを持ち上げるのですか?」
「確認します…そこまでではないみたいです」
「15キロ以内とかですかね」
「たぶん…」
「その位でしたら大丈夫ですが」
「では、明日面接に来てください」
こんな「謎のやりとりを経て」やっと面接の約束が明確になった。電話の相手は仕事内容をきちんと把握しているわけでもないようだ。しかし、会社が肉体労働できる人材を欲しがっていることは容易に想像できる。それでも
「この時点で辞退してもよかったのですが応募書類も送ってしまったし逆にどんな会社なのか確認してみたくなり面接を受けることにしました」
と半ば冷やかし、あるいはやけくそのように面接に臨むことにしたようだ。案の定、実際に会社へ行ってみるととんでもない面接官が待っていた。【後編へ続く】
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