面接の時間があまりにも短いと、企業側の姿勢を疑いたくなってしまう。1分にも満たない時間ならなおさらだ。40代後半の男性(滋賀県/設備・交通・運輸/契約社員/350万円)は、介護系の会社に面接へ行った時に、面接が「30秒で終わった」という。一体、どういうことだろうか。
スーツを来て行ったのに……
「はじめから採否を決めていたのなら、面接に呼ばないでもらいたかった」
と、男性は訴える。それもそのはず、男性はたった「30秒」の面接のために「背広着て、時間作って行った」のである。面接の中身の準備もしていったことだろう。男性の訴えはもっともだ。
「自分が何をしているのか、自分の存在が何なのか、社会に生きるのを本気で止めようと帰り際、思っていたことがある」
と、悲痛な胸の内を綴っている。
他の会社の面接でも、ぞんざいな扱いを受けたのだろうか。男性は、
「人と話をしなくなったのは、そういうことの積み重ねで今に至る。それが就職氷河期の現実」
と振り返った。男性のような経験をした人は、特に就職氷河期世代では少なくないはずだ。
続いて、コロナ禍に就職活動をしていたという20代後半の女性(千葉県/サービス・販売・外食/正社員・職員/年収450万円)のケースだ。ようやく漕ぎ着けた「未経験可の事務職」の面接でのこと。到着早々、部屋に通された女性は、
「こんにちはー。電車大丈夫でした? では今日はこれでお帰りいただいて結構です」
と言われ、「10秒で終了しました」。女性は、「自宅から1時間半かけて」向かったにも関わらずだ。その上、この会社から合否の連絡は来なかったという。
「そんな会社に入社せず本当に良かったと今では思います」
と締め括った。
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