時折涼しい風の吹く曇り空のもと、スケジュールどおりの10時にセッション1がスタート。コースにはところどころウエットパッチが残るなか、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を先頭に各車コースイン。先頭の平川が徐々に自身のタイムを更新していくなか、2番手に続いたのは宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)で、このふたりがまずは1分24秒台のタイムを記録する。
セッション開始から15分が経過すると各車徐々にペースアップし、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムを更新。2番手にはローソンが続き、3番手には小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、4番手には第6戦からジュリアーノ・アレジとの交代起用が発表された笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)がつけている。
その直後、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が山本のタイムを上回ってトップタイムを記録するも、ふたたび山本が1分23秒台を記録してトップタイムを更新。その後は各車ペースアップを開始し、山本と同じく1分23秒台のタイムを記録した大嶋和也(docomo business ROOKIE)がトップに立つ。さらに同じタイミングでリアム・ローソン(TEAM MUGEN)と佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)もペースを上げ、3番手と4番手に順位を上げてくる。
セッション開始から30分が経過したころ、最終パナソニックコーナーの進入で関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がマシンをストップさせてしまったため、セッションは赤旗中断に。関口のマシンに大きなダメージは確認できず、すぐに回収作業が行われセッション1は10時41分に再開された。
再開直後には、ローソンが1分23秒台前半にペースアップしてトップタイムを更新。2番手には佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)が僅差で続く。その後折り返しとなるタイミングで大湯都史樹(TGM Grand Prix)が首位に立つと、トップ3にホンダエンジン搭載車両が並ぶ展開となった。
そのままセッションは終盤に突入し、残り10分を切ると各マシンがアタックシミュレーションを行うべくピットを後にするも、TGRコーナーの進入で松下信治(B-Max Racing Team)がマシンを止めたことで赤旗となり、「このセッションは再開しない」との宣言が行われたため、セッション1はそのまま12時の終了時刻を迎えた。これにより首位ローソン、2番手坪井、3番手佐藤というトップ3になった。
なお、第4戦オートポリスで野尻智紀(TEAM MUGEN)の代役として参戦し、今回のテストにはB-Max Racing Teamの50号車、51号車の両方からエントリーしている大津弘樹は午前セッション1には出走していない。スーパーフォーミュラ富士公式テストの初日は、この後14時から午後のセッション2が2時間行われる予定だ。