面接で聞かれたくないことまで聞かれて困った経験をした人は、意外と多いのかもしれない。大阪府に住む30代前半の女性(サービス・販売・外食/年収250万円)は、16歳の頃にひどい面接を受けたという。(文:ミッチー)
当時16歳だった女性は、家の事情で働く必要があり、バイトの面接を受けた。「小さな個人経営の居酒屋」の面接だったが、まずは店主からいきなり先制パンチを食らう。履歴書を見るなり、「素行の悪い生徒がいく中学」だと言われたという。
女性は中卒だということで、かなり下に見られてしまったのかもしれない。「引っ越した際にたまたま校区だったから行っただけなのでわからない」と主張するも、ちゃんと聞いてもらえず。さらに「そんなに悪い人ばかりだとは感じなかった」と言ったものの、一向に信じてくれなかった。
「バニーガールの服を制服としてきてもらう」と要求され「確実に舐められている」
次に質問は親の話題に移る。女性の親は離婚していたのだが、そのことについてもずけずけと踏み込んできたのだ。なぜ離婚したのかと問われ、女性は「3、4歳の頃に離婚したからわからない」と話した。一体そんなこと聞いて何になるのか。
家族の話題はそれだけに終わらず、さらに兄弟についても言及される。女性には一つ上の兄がいるが、当時は働いていなかったとのこと。理由を問われ、何故かそれについて女性が責められたというのだ。
「親の離婚と兄が働いていないことを私が悪いと言われ(ました)」
この居酒屋の店主は、妙な正義感をふりかざしていたのだろうか。それにしても、親が離婚した当時3、4歳だった彼女を責めるのは、お門違いも甚だしい。
説教が続いた挙句、店主から驚きの要求をされる。
「バニーガールの服を制服としてきてもらうと言われ(ました)」
「小さい個人経営の居酒屋」でなぜバニーガール? 店主は本気で言っているかわからないが、お金に困ってなんでもしてくれると踏んだのだろうか。生い立ちについてグチグチ言うだけでなく、セクハラまがいの要求をしてくるとは、とんでもない店主である。
「確実に舐められていると思い、責められることにも限界を感じて、もう結構ですと話し、面接をやめてもらいました」
面接の中断は正解だったろう。たとえ採用されたとしても、店内でひどい扱いを受ける未来しか想像できない。
この一件から20年近くが経ち、女性は最後にこの面接についてこう振り返った。
「自分史上最低最悪な面接でした」
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