30歳を過ぎ、結婚などでライフスタイルが変わると20代とは同じようにいかないことも出てくる。香川県に住む30代前半の男性(医療・福祉・介護/年収400万円)と神奈川県に住む40代前半の男性(サービス・販売・外食/年収1000万円)は、歳を重ねていく中で、時間や体力に制約が生じてきたと感じているようだ。(文:ミッチー)
男性は、20代の頃に「がむしゃらに仕事をしてきました」という。30代となり、結婚して子どもが産まれたことで、ライフスタイルが変化し、仕事の環境も変わってきたようだ。
「前のように仕事に打ち込む時間がないという事が、分かりました」
妻や子どもとの時間がどうしても必要になる分、仕事だけに集中するわけにはいかないのだろう。かつて残業が当たり前で、遅くまで仕事に励んでいた男性は今、家族と家で過ごす時間が増えて、驚いたことがあるようだ。
「20代の頃は、家には寝に帰る生活だったので1か月の電気料金が900円の時がありました」
それが今では、月の電気代が3万円に膨らんだ。電気を使用する人数が増え、電気料金自体が高騰しているとはいえ、20代の頃と比べて約33倍とはインパクトが大きい。仕事をする時間は減ったのに、支出は増えるという、ジレンマの中で日々を送っているのだろう。
年収1000万円でも「足りないと思う」
「ワークライフバランスを大切にしながら、時間当たりの単価を高めて、稼いでいかないといけない!とも分かってきました」
いかに効率よく仕事ができるかが、30代以降になってからの課題とも言えそうだ。
同じように「効率良く稼がないと生活は苦しくなる一方」という悩みを抱えている人がいる。神奈川県の40代男性の意見を紹介しよう。こちらは時間的な制約ではなく、
「体力が持たない。効率良く稼がないと生活は苦しくなる一方」
と嘆く。実に切実な問題である。ちょっと走っただけで息が切れる、重い物を持つと腰に響く、など、若い時には想像もしなかった日々の苦労が生じてくる。しかも、この男性は職種を「サービス・販売・外食」と回答しており、特に体力が必要な仕事なのかもしれない。
また、男性は年収1000万円だが「今の年収でも足りないと思う」とも書いている。一般的には十分稼いでいるほうだが、40代なら家族に使うお金も増え、そこまで余裕がないかもしれない。また、この男性は、最後にある後悔を口にしている。
「若いうちにもっと勉強するべきだと思った。特に大学」
この記事を見ている大学生がいたら、将来のことを考えて、勉強に打ち込むことをおすすめする。だって、時間も体力も十分にあり、それら全てを自分のために使えるのは、今だけなのだから。
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