大分県の40代前半女性(サービス・販売・外食/年収250万円)は、20代の頃に職場でハブられたことがある。その原因は、同じ職場で働いていた「普段から男好きな感じ」のA子だ。女性は当時のA子の素行について、
「初対面の人と泊まったり、新顔を見ると逆ナンしたりと。本人は大人しいアピールしてたけど」
と振り返る。(文:福岡ちはや)
「みんなの態度が一変。私はそんな大勢の中で1人になりました」
女性はある日、A子から「会わせたい人がいる」と言われた。A子いわく、その人は「自慢の元カレ」。A子の元カレの初対面は、思いもよらぬかたちで訪れた。
「私は仕事中、目の前を通った男性にタイプだったこともあり目を引かれたんですが、その人とお互い顔を見合わせた感じ。するとなんとその人が、その自慢の元カレ」
「あとで聞いた話、初めて顔を見合わせたとき、その彼も私のことを『いいなぁ』と思ったとのこと」
A子は女性に元カレを紹介すると、
「元カレと飲みに行きたいからついてきて」
と誘ってきた。女性は気まずいと思い断ったが、A子がしつこいので渋々同席。最初は「その女(A子)が絡んでいる時点でどうこうなる相手ではないな」と思っていたが、A子が「あくまで元カレ。今は好きでない」と言うので、A子に隠すことなく堂々と連絡先を交換したという。そしてその後は「お互いの興味は消えず、(A子の元彼と)徐々に会うようになっていた」とのこと。A子が2人のキューピッドになったのだ。
ところが、女性と元カレの関係を知ったA子の反応は予想外のものだった。A子は、
「人の“元カレ”を奪う人!」
と怒りだした。職場にも色々と言いふらしていたようで、その結果、「みんなの態度が一変。私はそんな大勢の中で1人になりました」と女性は打ち明ける。しかもA子は、帰宅後や休日に女性と元カレが会っていると不安でたまらなくなり、
「アパートの1階の自宅にまで来て、部屋に向けて車のライト照らしてきたり、何時間も監視したり」
と奇行に走っていたそうだ。
「元カレ奪うって? 元カレなんだから今はあなたのものではない」
女性はA子の言動について、
「なんとも意味がわからず」
「元カレ奪うって?元カレなんだから今はあなたのものではない」
と理解に苦しむ。彼も「俺はアイツ(A子)のモノじゃない」と言っていたことから、女性は「仲間外れ?上等!」「片方の発言だけ聞いて、集団でハブる人たちも私には必要ない」とA子や職場の人たちと距離を置くことに。A子は驚いたのか、「ごめんね」「いつもひとりだよね、大丈夫?」と許しを求めてきたが、女性はうんざりして
「あなたたちのような人は必要ないのでお気になさらず」
と一蹴した。その後、女性が転勤したあとも「お願いだから友達でいて」とA子から毎日のようにメールが来ていたが、女性は完全拒否を貫いた。
「『あなた方が先に私の話も聞かず、一方的に団結して避けたよね。別にわかってほしいとも思ってないし、修復したいとも思わない。金輪際関わることはないので、二度と連絡してこないで』と言って、すべての連絡手段をブロックし、周りとも一切関わらなかった。その後(A子は)さらにその周りを使って、みなさん謝りまくりで仲直りを要求してきた。その周りの人は(A子と)仲良くないので、いい迷惑だったのでは。そのブロックを境に絶縁は成功。今でも二度と会いたくない人です」
もしかするとA子は女性に元カレを自慢したかっただけなのかもしれないが、女性は「そもそも取られたくないなら会わせなければいいのでは?」と一刀両断していた。
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