岳南電車は20日、運賃の一部改定を2023年10月1日に実施すると発表した。初乗り運賃にあたる2kmまでの運賃を150円(現行)から170円(改定後)、4kmまでの運賃を210円(現行)から220円(改定後)にそれぞれ引き上げ、通勤定期運賃も4kmまでの区間で値上げとする。
例として、JR東海道本線と接続する吉原駅から乗車する場合、ジヤトコ前駅、吉原本町駅、本吉原駅(3駅とも吉原駅から3km以内)までの現行運賃は210円だが、10月1日の運賃改定で220円に値上げされる。一方、吉原駅から岳南原田~岳南江尾間の各駅(吉原駅から4kmを超え、10km以内)まで乗車する場合、運賃は現行の260~370円で据置きとなる。
通勤定期運賃(1カ月)は2km以内の区間で6,120円(現行)から6,940円(改定後)、4km以内の区間で8,570円(現行)から8,980円(改定後)にそれぞれ値上げ。運賃260~370円の区間は通勤定期運賃も現行のまま据置きとなる。通学定期運賃は全区間にわたって据置きとし、改定はないとのこと。
運賃改定は10月1日購入分から実施されるが、前日の9月30日までに旧運賃で購入した定期券・回数券は使用期限までそのまま利用可能。10月1日以降に使用可能な定期乗車券は新規・継続ともに有効開始日の14日前から購入可能だが、9月30日までに購入した定期乗車券は有効期間が10月1日以降であっても改定前の運賃を適用するという。運賃改定前の定期乗車券を10月1日以降に払い戻した場合、定期乗車券を発行した日の運賃で払戻しを行うとしている。(MN 鉄道ニュース編集部)