「みんなをちょっと驚かせたいと思っていた。今でも驚かせたいし、実際、驚かせている」
6月9日に公開されたロイター通信の取材にそう答えたのは、イギリスのポップミュージックバンド『カルチャー・クラブ』のボーカル、ボーイ・ジョージ。6月14日で61歳を迎えたが、7月からは全米ツアーが予定されているようだ。
'86年に薬物所持で逮捕
記事や写真を見た日本のファンからは
《久しぶりに見た!懐かしい》
《紆余曲折あったけど、衰えていないのがうれしい》
などの声がSNSで挙がっていた。
「ボーイ・ジョージは奇抜なメイクとファッション、深みのある歌声で『君は完璧さ』や『カーマは気まぐれ』などのヒット曲を連発し、'80年代の音楽シーンを席巻、日本でもアイドル的人気を博しました。ミュージックビデオに漢字や日本人女性が登場したり、歌詞の一部に日本語が含まれたりと、ボーイ・ジョージ自身も日本好きで知られています」(音楽誌ライター、以下同)
絶大な人気を誇ったが、'86年に薬物所持で逮捕され、カルチャー・クラブは活動休止となった。
かつての美貌が見られない時期も
「バンドのメンバーは各自ソロで活動していました。カルチャー・クラブは'98年に再結成し、ツアーを行いましたが、'00年以降は再び活動がストップ。ボーイ・ジョージは'05年にアメリカ・ニューヨークのマンハッタンで泥棒が入ったと虚偽の通報したこととコカインを所持していたとして逮捕。
その後、薬物所持については不問とされましたが、虚偽通報は認めて罰金と5日間の社会奉仕活動を命じられました。さらに'17年には、インターネットを通じて知り合ったノルウェー人男性をロンドンにある自宅に呼び、手錠を使って監禁。金属製の鎖で殴ったとしてまたしても逮捕。不法監禁罪として起訴され、禁固15か月の判決を受けました」
波乱万丈の半生を送る中、'13年には18年ぶりとなるソロアルバムをリリースしている。
「お酒や薬物の影響で“中年太り”し、かつての面影が見られない時期もありました。ですが、ソロアルバムの発売に合わせてダイエットを行い、以前の美貌を取り戻していました。カルチャー・クラブとしても'14年に活動を再開し、'16年には全米ツアーを行いました。この年には16年ぶりの来日公演も開催。その後も、バンドやソロ、DJとしても精力的に活動しています」
かつての中性的な見た目からひげをたくわえるなど、ワイルドな風貌にチェンジしたボーイ・ジョージ。また、日本で見られる日がきてほしい。