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セクハラ先輩がいる職場を2か月で退職 「後ろから抱きついてきて……」【前編】

2023年06月18日 12:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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近年はパワハラやセクハラを厳しく取り締まる企業も増えているが、かつては「なかったこと」にされたり、訴えた側が損をしたりということも多かった。今回は、山形県の40代の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員/年収250万円)が新卒入社した頃に受けたセクハラ被害を、前編・後編に分けて紹介する。(文:コティマム)

同期が「素敵」と恋した先輩は、倉庫で私のお尻を触り「ニヤリと笑った」

女性は新卒で入社したホームセンターを2か月で辞めた過去がある。「入社の約1か月前から研修をし、指示された店舗での仕事に就いたが、その店舗での人間関係に悩み退職しました」と振り返る。

女性が研修中に仲良くなった同期が、「2つ上の先輩に素敵な男性(以下、A)」を見つけ、恋心を抱いた。当時すでに現在の夫と交際していた女性は先輩Aに興味はなかったという。しかし入社から1か月程過ぎた頃、異変が起きた。

「商品を取りに倉庫に行くと、Aが商品を探しながら近づいて来て、後ろを通ってく。……アレ?お尻を触られたような……。20歳前の新入社員の私は固まり何も言えず、狭い場所だしぶつかっただけだと思うようにしてた。そんな風にすれ違いざまお尻を触れられるようなことが何度もあって、ある時触られた後振り返ったらAもこっちを見ていて、ニヤリと笑った。私が何も言えないと思い、ワザと触っていたことに気づいた」

女性は悩みつつも何も言えずに我慢し、先輩Aに近づかないよう気をつけていたという。一方、同期は相変わらずAにアプローチをしていたため、女性は同期にも嫌悪感を抱きつつ、「Aがその子と付き合ったらセクハラも無くなるのでは」と考えたこともあったという。

私は泣きながら逃げ出し……

しかし、「そんな考えは甘かった」と思う出来事が起きてしまう。

「ある日、倉庫で在庫確認をしていたらAが音を立てず近づいて来た。私は気づいた瞬間その場から離れようとしたら、『在庫確認手伝うよ』と声をかけながら、さらに近づきガバッと後ろから抱きついて来た。『止めて下さい!』。私は泣きながら逃げ出し、その時仕事を教えて頂いていた主任(女性)にすぐ話しました」

お尻を触る行為から、抱きつくまでエスカレートした先輩Aのセクハラ。女性から相談を受けた主任は、「完全にセクハラだね、店長に話してみるから安心して私に任せて!今日は取り敢えず帰っていいから」と言ってくれ、気分が悪くなった女性はそのまま帰宅することに。

しかし事態は思いもよらない方向へ進むのだった。【後編へ続く】