まつ毛を挟んで上向きにカールさせるビューラーという美容器具がある。これがもとで激怒され、金銭を要求されたという衝撃エピソードが寄せられた。
「もう6年程前の事ではありますが衝撃が強く今思い出すだけでも腹立たしいです」
こう綴るのは、ある店舗で美容部員として勤務していた埼玉県の40代女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他)。「夜に2人組のギャルっぽい客が安いビューラーを探しに騒いで入店して来ました」と苦い記憶を振り返る。(文:okei)
「『こんなに切れたじゃないか』と何も言わせない様にとにかくすごい剣幕でした」
ちなみに化粧品コーナーで働く美容部員は店舗の従業員とは限らず、化粧品メーカーの社員が店に派遣されて働いていることが多い。某メーカーに所属していた女性はこの2人から「お姉さん何使ってるの?」と聞かれたため、自社製品のビューラーを紹介しテスターを渡したという。その間、彼女たちが求めるビューラーを探していたというが……。
「2人で私が渡したビューラーを使い始めていました。はじめは友人の方で次にもう1人のクレーマーが使い、その時にまつ毛が少し切れてしまったらしく急に大声で怒鳴りはじめ『どうしてくれるんだ!』と詰め寄ってきて、ビューラーについたまつ毛を長い爪で取りながら『こんなに切れたじゃないか』と何も言わせない様にとにかくすごい剣幕でした」
まつ毛は傷みやすいため、切れた原因がビューラーにあったか正しい使い方をしていたかは不明だが、有無を言わせぬ勢いで責め立ててきたようだ。
「店長出せだの騒ぎだしたため、私はとりあえず会社にまず報告しようと店舗の裏へ行きました。会社に電話していると『まだか』と勝手にズカズカと裏へ入ってきて『早くしろ、早く何とかしろ』の一点張り。後日こちらから連絡しますと言っても『今すぐ何とかして!』と言われて聞く耳持たずでした」
激しいクレームは収まるどころかエスカレートしていった。何とかしてと言われても、切れたまつ毛はすぐには戻らない。金品を要求しているのかと思いきや
「しまいには同じ様に私のまつ毛も切れ!と訳の分からないことを言い始め、何を言っても帰る様子がなく、もう2時間以上も居座っていました」
「勝手に自分でやった事なのに『汚いビューラー出しやがって』と。その前に友人も使ってたはずなのに。言い返すと今度は『自社製品のせいにするのか』ともう話が通じない人間でした」
「しかも友人の方も『切れと言ったら脅迫になるから言わない方がいいよ』と止めるでもなく、『自分で切らせた方がいい』と言い、もう正直ウンザリしていました」
と事態は混乱したまま時間だけが過ぎて行った。もうこの時点で警察を呼んだほうがよさそうだ。
「私は『切れば帰ってくれますか?』と自身のまつ毛をハサミで切ろうとしました」
この時点ではもう店長も出てきていたようだが、言葉だけではどうにもできなかったのだろう。
「そのうちお金の要求が始まり、お金は渡して欲しくなかった為、私は『切れば帰ってくれますか?』と自身のまつ毛をハサミで切ろうとしました。その時店長が止めてくれ結局3万円を渡してしまい、帰ってもらいました」
と結局なにを買ったわけでもないクレーマーにお金を渡して終了……と思いきや。
「その後またすぐに戻って来て、『お店はお金くれたけどあなたの会社は何もしてくれないのか』とまた金の要求をして来ました。勝手に決められないのでと言うと会社に電話するように言われ上司に直接要求してました」
ここまでくると、わざとやったのではと疑いたくなるようなクレームだ。使う時に見ていなかった女性にも反省点はあるかもしれないが、見ていたとしても言いがかりをつけられた可能性はある。
「私の事を散々侮辱してやっと帰りましたが、悔しくて悔しくてこんなにもくだらない人間がいるのかと思い警察をすぐ呼ばなかった店長にもお金で解決した会社にも腹立たしくなってしまいましたが、今は何が正解だったのかなぁと思います」
と憤りつつ複雑な心境を綴った。
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