6月15日、ロードレース世界選手権の第7戦ドイツGP開催中のザクセンリンクで、ハンス=ゲオルグ・アンシャイトがMotoGPレジェンドとして殿堂入りを果たす授賞式が行われた。
2023年2月15日に、ドルナスポーツはアンドレア・ドヴィツィオーゾとハンス=ゲオルグ・アンシャイトをレジェンドに命名すると発表した。前戦の第6戦イタリアGPで表彰されたドヴィツィオーゾに引き続き、今回の第7戦ドイツGPではアンシャイトのセレモニーが開催された。
ドイツ人ライダーのアンシャイトは、エンドューロからスピードウェイを経験し、1959年にロードに転向した。50ccが正式にチャンピオンシップのカテゴリーに加わった1962年から参戦を開始すると、スペインのモンジュイックの丘で開催された歴史的な1戦目にクライドラー機を駆けて優勝を飾った。
1年目はランキング2位、2年目も2位で終えると、3年目は3位を獲得し、4年目からは50ccと125ccにダブル参戦。5年目の1966年にスズキとともに最初のタイトルを獲得すると、1967年、1968年に連続してチャンピオンに輝いていた。
3度の世界チャンピオン、そして14度のグランプリ優勝を果たして歴史に名を刻んだアンシャイトは、1968年末に惜しまれながら引退した。そんな彼が残した数々の功績が讃えられたことにより、38人目のレジェンドとしてMotoGP殿堂入りを果たした。