上司に言い返すのはそれなりに勇気のいることだが、いくら部下でも我慢の限界はある。秋田県に住む40代前半の男性(専門職、コンサルタント・士業・金融・不動産/年収550万円)は数年前、「派遣社員として単身赴任」をしていた頃に、上司の言動にあまりにも腹が立ち
「お前が今までやってきた事はパワハラだぞ」
と言い返したエピソードを明かした。(文:okei)
「パワハラの4文字に心なしか少しうろたえてましたね」
男性は「派遣先の人間なので厳密にいえば上司ではありませんが」と前置きしつつ、自身が派遣された1年半ほど後に赴任してきた「工事長A(50代)」について、こう回想する。
「とにかく自分の型にはめなければならない人であり、事務所内も現場内もとにかくメチャクチャにされました」
「事務所では自分の直属の部下へのパワハラや下請会社と大喧嘩、現場では下請けの作業員への恫喝等々、言い出せばキリがないくらいやりたい放題でした」
つまり自分より立場が下の人に威張り散らし、周囲を混乱させていたことがうかがえる。そんなある日、
「僕が作成した書類が気に入らなかったのかイチャモンをつけてきました。イチャモンの内容はホントに大した事ではありませんでしたが、本来僕がやるべき業務ではない事に対してまくし立ててきたので、これには僕も頭に来て」
ついに男性はこう言い返した。
「そこまで言うならお前がやればいいべ!お前が今までやってきた事はパワハラだぞ」
上司の様子は「パワハラの4文字に心なしか少しうろたえてましたね(笑)」というから、溜飲が下がったことだろう。
その一件から2日くらい経った頃、所長に呼ばれ「先日Aと何があったの?」と聞かれた。そこで「Aが赴任してきた時からの事も含めて所長に顛末を答えました」とパワハラ上司の実態を上に知らせた男性。
「僕はこの一件の2か月後にその派遣先を去りましたが、この一件の報告が効いたのかそのAも僕が去った半年後に他県へ飛ばされたみたいです」
と上司の末路を綴った。
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