新しい従業員を雇うなら、受け入れ体制くらいきちんとしておいてほしいものだ。聞いていた職種を真っ向から否定され、せっかく働きだした仕事をその日に退職した経験談が寄せられた。埼玉県の40代女性(コンサルタント・士業・金融・不動産/契約社員/年収200万円)は、
「仕事内容が違ったことにもショックでしたが、その職場の人間模様の方が衝撃的でした……」
と振り返る。どのようなことがあったのだろう。(文:林加奈)
「あなたの仕事は窓口!最初から後方事務の募集なんて出してない」
女性は派遣会社に初めて登録し、金融機関の派遣社員として就労を始めた。派遣会社からは「仕事の内容は後方事務」と聞いていたが、初出勤日に支店長から
「あなたの仕事は窓口!最初から後方事務の募集なんて出してない」
と言われてしまう。派遣会社のミスかその金融機関がずさんだったのかは不明だが、初めて入った金融機関でいきなり窓口業務は無理があるだろう。驚くことはほかにもあり、
「名前の漢字を間違えられて登録されていたり、指導担当者が突然『予約の顧客対応があるから』と席を立ち2時間近く放置。ほかの方に仕事を聞こうとしても『それはさっき教わってましたよね?』と教えてくれず……」
仕事内容が異なっていた上に仕事を教えてもらえず、周囲の同僚も高圧的。辞めたくなるのも無理はない。
「一度だけさらっと教えられたオペレーション内容を『やってください』と15件ほど1人でやるように指示され…。ほかにも書ききれないくらいありえないことが起きた職場でした」
女性は帰宅後、派遣会社のコーディネーターに連絡し、契約内容と全く違う業務内容だったことを伝えて、初出勤したその日に退職することに。女性は退職してから4日後、「気持ちを切り替えてハローワークに通い、別の仕事を見つけられました」と語っている。
「履歴書不要、面接不要な派遣登録で痛い目に遭いました。職歴に傷はつきましたが、辞めて正解でした」
と胸中を明かしていた。
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