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スピード違反で罰金1800万円超! 違反者は「本当に後悔している」(フィンランド)

2023年06月12日 21:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

スピード違反で切符を切られた男性。フィンランドでは罰金額が違反者の収入に応じて算出されるため、億万長者の男性には約1812万円の罰金が科せられることに(画像は『9News 2023年6月6日付「Why driver was fined almost $200
フィンランドで車を運転していた男性がスピード違反を犯し、罰金として12万1000ユーロ(約1812万円)を支払うことになった。フィンランドでは、スピード違反の罰金は違反者の収入をベースに算出されるシステムになっており、男性は実業家であったため多額な罰金を科されることになったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

フィンランド自治領であるオーランド諸島出身で、実業家のアンデシュ・ヴィクロフさん(Anders Wiklöf、76)は今月3日、時速50キロの制限速度がある区間を時速82キロで運転していた。警察官に見つかったアンデシュさんはスピード違反の切符を切られ、罰金が科されるとともに10日間の運転免許停止処分を受けた。

日本でスピード違反をした場合は、超過速度によって罰金額が決まり、一般道では9000円~1万8000円、高速道路は9000円~3万5000円となっている。しかしフィンランドでは、スピード違反の罰金額は違反者の収入に応じて算出されるシステムが採用されており、収入が多いほど罰金額が高くなる。アンデシュさんはオーランド諸島では有名な実業家であり、億万長者として知られている。今回、アンデシュさんの収入をベースに計算された結果、12万1000ユーロ(約1812万円)という目を疑うほど高額な罰金が科されたのだ。

アンデシュさんはオーランド諸島の新聞社『Nya Åland』の取材に応じ、「本当に後悔していますよ。ちょうどスピードを落とし始めたところでしたが、間に合わなかったみたいです。政府は医療費を15億ユーロ(約2247億円)削減すると聞いているので、私が支払う罰金が削減された医療費の代わりに使われたらいいですね」とコメントしている。

実はアンデシュさんがスピード違反を犯したのは、今回が初めてのことではなかった。過去2回スピード違反をしており、2018年には6万3680ユーロ(約954万円)、2013年には9万5000ユーロ(約1423万円)の罰金をそれぞれ支払っていた。

高額な罰金が科された今回のニュースは、多くのメディアに報道されて注目を集めており、「この罰金額を支払えるのがすごいよね」「彼にとっては大したことのない金額なんだろうな」といったコメントのほか、「この罰金システムはいいね」「全ての罰金は収入に基づいて計算されるべきだと思う」などフィンランドの罰金制度に対する賛同の声が多数寄せられた。

画像は『9News 2023年6月6日付「Why driver was fined almost $200,000 for Finland speeding offence」(Instagram)』『Yle.fi 2023年6月7日付「Wednesday’s papers: Union worries, foreign graduate employment and a €121,000 speeding fine」(Image: Bengt Östling / Yle)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)