6月11日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールは、アレックス・リンスが第6戦イタリアGPの決勝レースを含む以降3戦を欠場する予定であると発表した。
イタリアのムジェロ・サーキットで開催中の第6戦イタリアGPで、ホームGPとなるリンスは初日総合3番手で終えて好発進を決めていた。2日目の予選Q2では、1分45秒702をマークし、10番手を獲得してスプリントレースに挑んだ。
午後から行われたスプリントレースは、小雨が降る難しいコンディションのなか行われ、リンスは4周目の8コーナーで転倒を喫してしまった。右足を負傷しており、メディカルセンターに向かった後、フィレンツェ市内の大学病院にヘリで運ばれて精密検査を受けた。
その結果、右足の脛骨と腓骨を骨折していたことが判明して、現在はギプスなどで固定しており、腫れ軽減させるための手術を受ける予定だという。今後は経過を見ながら、スペインに戻り、スペイン・バルセロナ市内の大学病院で最終的な手術を受ける予定とされている。
そのため、第6戦イタリアGPの決勝レースだけでなく、サマーブレイク前の連戦となる第7戦ドイツGP、第8戦オランダGPも欠場することとなった。今大会はレプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルも欠場となり、ホンダ勢としてはマルク・マルケスとチームメイトの中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)の2台での参加となる。