ワークライフバランスが重視される時代。にもかかわらず、いまだに会社のために身を粉にして働く昭和の「モーレツ社員」的価値観を押し付けてくる会社もあるようだ。
「令和になった現在でも、昭和の高度経済成長期のような働き方を強要されています」
そう語るのは、茨城県に住む50代後半の男性(建築・土木技術職/年収350万円)。勤め先は、従業員15人ほどの建築建具を製作から取り付けまで行っている小さな会社だ。(文:KZ)
「仕事が遅くて終わらないのに何で残業代を払わなければいけないんだ」
就業スタイルはかなり時代錯誤で、引き合いが多いため日々忙しく、20時、21時まで勤務するのが当たり前。時には「0時を過ぎる事もしばしば」なのだとか。普通であれば、人員を増やすなどして業務効率化に努めるべきところだが、同社の社長はこんな理屈で押し通してきた。
「帰りが遅くなるのは、お前らの仕事が遅いからだ。仕事が遅くて終わらないのに何で残業代を払わなければいけないんだ。早く帰りたいなら自分のレベルを上げたり、早く終わるような工夫や努力をすればいいだけだろ。それすらやっていない怠慢なヤツに業代払うのはおかしいだろ」
男性が「無茶苦茶な言い分」という通り、パワハラや労働基準法違反で訴えられてもおかしくないような発言だ。いくら効率化やスキルアップしたところで物理的にこなせる業務量には限度がある。
こうした背景もあって、新たな人が入社しても3ヶ月もてばいい方で1日、2日で辞めてしまう人も珍しくないらしく、男性は「一向に仕事が楽になることはないスパイラルに陥っています」と惨状を綴っている。
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