「ChatGPT」など、大規模言語モデル(LLM)のビジネス活用が始まろうとしている今、法務や契約業務のあり方も大きな変化のタイミングを迎えています。
そんな中、MNTSQ(モンテスキュー)株式会社は、生成AI/LLM技術を活用した新規開発チームを設立すると発表しました。
法律事務所のノウハウとAIで法務業務を変革
MNTSQ株式会社は、「すべての合意をフェアにする」ことを掲げて、2018年11月に設立。
四大法律事務所の一つである長島・大野・常松法律事務所のノウハウと、法務に特化した独自の機械学習・自然言語処理技術を掛け合わせ、契約の作成・審査・管理からナレッジ化までを一気通貫でサポートし、法務業務を変革するサービス「MNTSQ CLM(モンテスキュー シーエルエム)」を提供中です。
「MNTSQ CLM」の新機能や新規プロダクトを開発
今回設立する新規開発チームでは、「MNTSQ CLM」における新機能や、生成AI/LLM技術を活用した新規プロダクトの開発を推進していきます。
ミッションは、ユーザーに革新的な体験を提供すること。生成AI/LLM技術により、従来製品では実現することが難しかったUI/UXを実現し、実務になじむ内容で、データセキュリティにも配慮した形での実装を進めていきます。
なお、同チームの発足に伴い、関連する開発ポジションの採用もオープンし、専門人材の採用を強化する構えです。
リーガルテックにおける生成AI/LLM技術の可能性
これまでのリーガルテックでは、契約書の文面からリスクを指摘することはできても、その内容に応じた文言を作り出し、実際に修正することはできず、技術的な制約が存在していました。
また、専門性が深く、信頼が確保されていることが前提となる契約領域において、汎用的なAI機能では、実務での活用にはなじまないケースも多く存在しています。
大規模言語モデルは、こうした制約を克服し、国内大手企業のAI活用・データ活用を大きく進展させる可能性がある技術です。
最先端のテクノロジーを活用して、クオリティーの高い契約を世の中に増やしていくことを目指す同社は、生成AI/LLM技術についても適切にチューニングを行った上で、新規機能や新規プロダクトとして提供することを予定しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000050130.html
公式サイト:https://www.mntsq.co.jp/
(文・Higuchi)