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「ゆりあ先生の赤い糸」菅野美穂主演でドラマ化、入江喜和「今からワクワク楽しみに」

2023年06月08日 05:09  コミックナタリー

コミックナタリー

「ゆりあ先生の赤い糸」1巻 (c)入江喜和/講談社
入江喜和「ゆりあ先生の赤い糸」がTVドラマ化。菅野美穂主演により、10月からテレビ朝日系で放送される。

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BE・LOVE(講談社)で連載されていた「ゆりあ先生の赤い糸」は、子供の頃に“おっさん”というあだ名を付けられてしまうほど男勝りな主婦・伊沢ゆりあの物語。平凡でも幸せな結婚を望んでいたゆりあは、小説家の吾良と夫婦になり、自宅で刺繍教室を開きながら穏やかに暮らしていた。しかしある日、吾良がホテルで昏倒し緊急搬送されたという連絡を受ける。病院に駆けつけると、そこには意識不明状態となった夫と、さめざめと泣く謎の美青年がいて……。単行本は全11巻が刊行されており、今年4月に発表された第27回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞した。

ドラマ「僕の生きる道」シリーズや「フリーター、家を買う。」で知られる橋部敦子が脚本を担当する。ゆりあを演じる菅野について、入江は「目がとても綺麗で、『涼しげな色気』とでも言いますか、甘すぎない瑞々しさを感じます」とコメント。ドラマ化の感想については「最初にお話を伺った時には、『こんな美しい方に、おっさんみたいな主人公は厳しいのでは?』と思いましたが、今までの漫画の実写化での菅野さんの存在感と強み、ホームドラマの名手・橋部敦子さんの脚本、今後発表される、脇を固めるこれまたキャラの立ちまくった俳優さんたちが、どんな化学変化を起こして新しい『ゆりあ先生の赤い糸』を作り上げてくださるのか、今からワクワク楽しみにしております」と期待を寄せている。菅野のコメントは以下に掲載した。

■ 入江喜和(原作者)コメント
菅野美穂さんは目がとても綺麗で、「涼しげな色気」とでも言いますか、甘すぎない瑞々しさを感じます。最初にお話を伺った時には、「こんな美しい方に、おっさんみたいな主人公は厳しいのでは?」と思いましたが、今までの漫画の実写化での菅野さんの存在感と強み、ホームドラマの名手・橋部敦子さんの脚本、今後発表される、脇を固めるこれまたキャラの立ちまくった俳優さんたちが、どんな化学変化を起こして新しい「ゆりあ先生の赤い糸」を作り上げてくださるのか、今からワクワク楽しみにしております。
演じられる皆様、見てくださる皆様の両方が、ヤケクソ元気になるようなドラマになりますように、と心より祈っております!

■ 菅野美穂(伊沢ゆりあ役) コメント
□ オファーを受けたときの率直な気持ち
テレビ朝日さんの連続ドラマで24年ぶり、しかも原作が「手塚治虫文化賞」の「マンガ大賞」を受賞したばかりのタイミングで、主演を務めさせていただけるなんて…ビックリしました! ゆりあさんは石のような男前な女性で、私自身も心から応援したくなる存在です。若い頃はもっと洗練されていてスマートなヒロインに憧れるものですが、ゆりあさんはその逆。燃費も悪いし(笑)、なんだかゴツッとしているし、しなやかじゃないんだけれど、私自身も年齢を重ねた今だからこそ、より共感と尊敬の念を覚える“すごいヒロイン”です。今このタイミングで、この役と出会えるなんて“めっけもの”! とても幸運だと思います。今はまだプライベートで育児に手がかかり、日々のノルマに追われている最中ではありますが、体力・気合い共にコンディションを整えながら、“眉間にしわを寄せて一生懸命生きているヒロイン”を魅力的に演じられたらいいなと思います。

□ ゆりあを演じるにあたって、準備していること
ゆりあさんは男前な気概や生き様に加え、刺繍教室を開いたり、少女時代にはバレエに夢中になったこともあるなど、乙女なものが好きな一面も兼ね備えているところが、特有の魅力でもあると思います。そんな彼女の気持ちに近づくためにも、余白の時間もいろいろ考えを広げたいと思って、実は刺繍とバレエの教室に通い始めました。
バレエは毎回、恥をかきに行っている状態ですけど(笑)、同時に楽しくもあり、夢中になる人の気持ちが分かりました。ドラマのご縁がなかったら「体も硬いし、やったこともないのに、こんな年から…」とためらい続けて、バレエの素晴らしさも教室の共同体感や癒しも味わえなかったと思うので、本当にいい機会をいただきました。
刺繍も学びが多いです。束になっている5本の糸をほぐし、そこから3本だけをまとめて刺していくことで艶のあるふっくらとした刺繍になると知って驚きましたし、糸を絡ませながら立体的な模様を作るレゼーテージステッチにしても「人生に通じるな!」と。人生の糸を自分でたぐり寄せ、絡ませながら縫い込んでいくと、途中はどうしようもないと思っていた人生も、最後には愛着や味わいが深まるんだろうなって、改めて感じました。

□ 視聴者へのメッセージ
このドラマでは介護問題なども含め、“現代の現実”を見つめているような気にもなる物語が紡がれていきます。私自身も父の介護を経験した時に、家族が1週間でガラガラと音を立てて壊れていくのを実感したことがあるのですが、世の中には問題のない家庭はないんじゃないかなというくらい、傍から見ていたら本当に幸せそうに見える家でも、いろいろとあったりすると思うんです。ゆりあさんの家ほどこじれている家もあまりないとは思いますが(笑)、ぜひドラマを見てくださった方に“悩みと笑い、前向きになれる気持ちを共有できる時間”を届けられたらいいなと思います。

■ ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」
□ 放送情報
テレビ朝日系:2023年10月放送開始、毎週木曜日21:00~21:54

□ スタッフ・キャスト
原作:入江喜和「ゆりあ先生の赤い糸」(講談社)
出演:菅野美穂ほか
脚本:橋部敦子
音楽:菅野祐悟
監督:金井紘、星野和成、竹園元
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:峰島あゆみ(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
制作協力:KADOKAWA
制作著作:テレビ朝日