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大谷翔平、メジャーを盛り上げた “いたずら” とチームメイトに教えた “変な日本語”

2023年06月07日 08:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

大谷翔平 写真/共同通信社

《カメラマン大谷くん、このパフォーマンス最高》

《記念撮影めっちゃおもしろい》

 エンゼルス・大谷翔平がホームランを打った後に行ったパフォーマンスが話題になっている。

「ホームラン後のおなじみとなっている兜を大谷選手が同僚のサンドバルに渡して、カメラで撮るポーズをしたことが注目を集めました。普段から仲の良い2人ですが、大谷選手のほうから水原通訳を通じて提案したようです」(スポーツ紙記者、以下同)

 日本時間6月1日のホワイトソックス戦では2本のホームランを打った大谷。野球での活躍はもちろんだが、チームメートと“戯れている”様子もファンの楽しみのひとつになっている。

記者にも“いたずら”

「ベンチやロッカールームではジョークを言ったり、いたずらをよくしているようです。仲の良いスアレス投手とは日本語とスペイン語を教え合っています。ですが、大谷選手が教わったスペイン語は“お元気ですか?”などの挨拶だったのに対して、大谷選手は“出てけ”“ブサイク”“何見てんだ”“何してんだ”などの日本語を教えていました。

 “ミッキー”というニックネームの選手に向かって両手を頭にもっていってミッキーマウスのポーズ。直径30センチほどの、重そうに見えて実は軽いボールをコーチに向かって投げ、驚く姿を見て笑ったりと、かなりのいたずら好きのようです

 いたずらは報道陣にも向けられた。

「挨拶に来た新人記者に帯付きの札束を渡しましたが、実は100万円の札束を模したメモ帳。“本物だと思いました?”と記者にちゃめっ気たっぷりに笑っていました」

 関係者だけでなく、ファンも“被害”にあっている。

「試合前の練習を終えると、ファンサービスとして、外野席にボールを投げ入れました。続けてグローブを外して、投げ入れる動きをしましたが、実際には投げず。それでも、球場は盛り上がっていました。また、相手チームの本拠地での試合前練習で壁当てをしていたところ、フェンスの金網越しに見ていたファンに向かってボールを投げました。ファンは驚いた表情でしたが、すぐに笑顔に。金網越しに大谷選手とグータッチをしてうれしそうでした」

 こうした行動は今に始まったことではなく、日本ハム時代からだった。

「先輩の杉谷拳士選手がベンチでペットボトルに入った水を飲んでいると、へこませて顔を水浸しにしていました。ハイタッチを無視したり、年上の選手に敬語を使わないことも。また、トークショーに同席するはずだった9歳上の新垣勇人選手が体調不良で急きょ欠席したときには“みなさんご存じだと思いますけど、野球よりもトークがうまい選手なのに来られずに残念です”とコメントしていました。こうしたことから、当時のチームメートには“クソガキ”と言われていましたね」

侍ジャパンでも“クソガキ”

 今年3月に行われたWBCでも“クソガキ”っぷりは健在だった。

「日本ハム時代から知る白井一幸コーチには挨拶代わりの体当たり。メキシコ戦の試合前には日本ハム時代に同僚だった1歳上の近藤健介選手の帽子を指さして間違っていることを指摘するようなジャスチャー。近藤選手が慌てて確認しましたが、帽子は間違っておらず、それを見た大谷選手が大笑いをするというシーンがありました。近藤選手は大谷選手について、“クソ生意気な後輩”と笑いながら言っていました」

 チームになじみやすくするためか、年下の選手にも積極的に“攻撃”していた。

「岡本和真選手が取材に応じているときに背中にタッチしてちょっかいを出していましたね。初の日系人選手として、侍ジャパン入りしたヌートバー選手など、ほかの選手にもいたずらを仕掛けていました。これが大谷選手流のコミュニケーションなんだと思います」

 アメリカで大谷のこのようなキャラクターはどう思われているのか。現地で取材をする梅田香子さんに話を聞いた。

「チームメートからはいたずらっ子という意味の“prankster(プランクスター)”と呼ばれています。現在はマイナーリーグに降格してしまった同い年のフレッチャー選手とは仲が良く、彼にはいつもいたずらをしていました。背後から肩をたたいて知らん顔をしたり、ベンチのいちばん前にいるフレッチャー選手にひまわりの種を投げて、大谷選手の隣にいる水原通訳がやったように見せかけたり。

 それをほかの選手が大笑いするというのがよくある光景でした。その後、本当に水原通訳がやったり、反対にフレッチャー選手からやり返されることも。大谷選手は演技派なのか、とぼけた表情をつくるのがうまいです」

 大谷のいたずらはメジャーリーグ全体の盛り上がりに大きく貢献しているようで……、

「アメリカでは野球人気は下降ぎみでした。そこに速い球を投げて、遠くに飛ばせるという、野球に詳しくない人にもそのスゴさが伝わる大谷選手が現れました。そうした野球のグラウンドで見せるプレーと、いたずらをしているときのギャップがライトな野球ファン層からも注目されています。エンゼルスやメジャーリーグも公式SNSを使って、こうした大谷選手のユニークな動画を積極的に発信。大谷選手はプレーと人柄の両面で野球人気の回復にひと役買っていますね」(梅田さん)

 勝負の世界の真剣な姿とマウンド以外で見せる子どものような素顔の“ギャップ萌え”は世界共通のようだ。

梅田香子 スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う