パソコンを使う仕事をするのに、会社に自分のデスクが無いのはつら過ぎる。職場環境、人間関係、給与など、仕事に関するあらゆる理由で退職したエピソードが寄せられた。「検査系の現場作業員」として働いていた20代男性(大分県/事務・管理/年収250万円)は、11ヶ月で退職した。
「入社して3か月ほどは営業所内でデスクの不足を理由に自分のデスクとPCが与えられず、お客様用のテーブルを使っていました」
と当時を振り返る。もちろん、辞めた理由はこれだけではない。(文:林加奈)
「借りるPCは定時にあがる事務の方のPCで、残業しないと仕事が始まらない」
現場以外の書類仕事でパソコンが必要な時は他の人のパソコンを借りて作業することもあったが、
「その際に借りるPCは定時にあがる事務の方のPCで、残業しないと仕事が始まらないことも多々ありました」
というありえない状況だった。しかも……
「入社して3か月で所長が異動になり、副所長が繰り上がりで所長となり、デスクが空いたのですが、そこから3か月ほど『席の移動が面倒くさい』という理由で新所長が移動してくれず、新所長の席を使うわけにもいかず、自分のデスクがないままでした」
トータルで半年間、自分のデスクが用意されなかった男性。しかし、会社に対する不満はこれだけではなかった。
「人間関係は、新所長が細かい性格で何かミスがあると説教を始める。その説教が長くて2時間続くこともあった。営業所が狭くて、ほかの人が説教を受けている間は作業ができず、聞いていないといけない」
「暴力的に訴えることもあり、先輩が腹部をケガして入院することになった。その先輩が入院中、新所長からの電話に出れなくて他の人が電話をかけたら出た時に理不尽に怒っていた」
このような上司の態度を見た男性は「とてもではないがついていけないと感じた」と心境を綴る。
「先輩は少なくとも毎月120時間残業していた」
職場環境と人間関係が悪く、すぐにでも辞めたくなるような会社だが、給与体系もやはりいい加減だった。
「残業代は30時間の固定時間分しかもらえず、オーバー分はタダ働き。新人なので比較的早く帰らせてもらっていたが、夏場の繁忙期は80時間残業していた。先輩にいたっては少なくとも毎月120時間は残業していた」
と劣悪な長時間労働を振り返る。だがあるとき、その状況を改善すべく本社が動いた。残業時間がわかるようなシステムを導入し、残業代を支払うと確約してくれたというのだ。しかし、
「30時間をオーバーした分は改ざんされてなかったことにされた。退勤したことにして残業するようになった。本社に訴えても何も変わらず、会社に対する不信感ばかり募っていったので、退職願を出して辞めた」
と経緯を明かした。なお男性が退職後は、職場環境が少し変わったという。こんな後日談を書いていた。
「私以外にもパワハラで本社に訴えている人もおり、残業が少なくなったそうです。社員が早く帰ることによって回らなくなった仕事は新所長がやれと本社から指示があり、かなりやつれたと先輩から教えてもらいました」
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