2023年06月06日 17:51 弁護士ドットコム
また「撮り鉄」の迷惑行為——。
【関連記事:セックスレスで風俗へ行った40代男性の後悔…妻からは離婚を宣告され「性欲に勝てなかった」と涙】
走行中の寝台特急カシオペアを撮影しようとした鉄道ファンが、線路の脇に敷かれた砂利部分に侵入している様子を映した動画がツイッターに投稿されて、SNSで批判が集中している。
この動画は6月3日に栃木県内で撮影されたもので、鉄道ファンに気づいたカシオペアが緊急停止し、カシオペアを含めて3本の列車に最大14分の遅れが発生するなどの影響があったという。
繰り返される「撮り鉄」の危険な撮影。JR東日本に守ってほしい「撮影ルール」を聞いてみた。
2016年に運行を終えたものの、根強い人気を誇る寝台特急カシオペア。臨時で運行された6月3日、栃木県内を走行中に突然、警笛を鳴らして緊急停止した。
その様子を撮影した動画がツイッターに投稿され、約4万8000RTされるなど反響を呼んでいる。
動画には、走行中のカシオペアに鉄道ファンと思われる3人が接近して、線路スレスレまで近づいているところが映っている。カシオペアが緊急停止すると、3人は荷物を持って慌てて走って去っていった。
この地域を管轄する栃木県警矢板署は、地域の安心安全情報で、次のように注意を呼びかけた。
「悪質な鉄道写真撮影者を見たら通報を!!県内において、複数の者が列車を撮影するために線路内に立ち入り、列車が緊急停止する事案が発生しました。線路内に侵入する行為は犯罪となります。また、そのような状況を目撃された方は、警察に通報をお願いします」
JR東日本の広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、あらためて「撮影ルール」を説明した。
「撮影をおこなう際は、列車との接触事故やホームなどでの転落事故などが起きないように、安全な場所で撮影をしていただくということ、また、他のお客様や、沿線住民の方のご迷惑とならないようにマナーを守っておこなっていただきたいと思います。
現時点でホーム上や沿線での撮影を禁止することを検討していませんが、安全を確保するために係員が撮影について制限や注意をする場合もございます。くれぐれも、沿線での撮影で、線路の鉄道用地や私有地に入る行為はおやめください」