もし仲の良い友人が、悩みや弱みにつけこんで勧誘をしてきたら……。信頼していた気持ちが一気に冷めてしまい、縁を切りたくなってしまうかもしれない。
三重県の40代女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収150万円)は30代半ばまで独身だったという。
「それを気の毒だと思われたらしく、友人が入っている新興宗教に勧誘されました」
と、ある友人との苦い記憶を語る。(文:コティマム)
“お茶代”と思って2400円払ったら支部に連れて行かれ……
「最初は、同じ境遇の友人数人とともに、『近所に良い話(説法)をしてくださるお寺さんがあって、月に200円払うだけだから』と、住所と名前を書かされ、1年分の2400円を払いました」
これを「みんなお茶代だと思っていたので」と振り返る。しかし後でわかったことだが、これはお茶代ではなかった。後日、待ち合わせ場所に向かったところ……
「新興宗教の支部に連れて行かれ、みんな見ていて怖いくらいな独特なお参りの仕方をしていて恐ろしくなり、私は気分が悪くなり先に帰りました。他の友人は嫌々毎週礼拝(?)に通ったそう」
なんと、知らぬ間に入信したことになっていたのだ。女性は友人に何度も脱退を申し出たが、分かってもらえなかったという。
「友人は毎年、年会費を払う時期になるとランチに誘ってきて(断りました)、『毎年私の分の2400円を払っている』とか言われました、よく確かめず流されて、名前を書きお金を払った私が悪いですが、他の友人はその後1年くらい通わされたみたいで、愚痴ばかりでした」
再び現れた友人「セールストークの練習をさせてもらいたい」
友人と連絡をとらなくなって数年後、女性は結婚・出産した。すると女性の近況を知った友人から連絡があった。
「2時間かかる場所に転居したのに、家まで来ました。一応出産祝いを持って」
「息子の名前の漢字とか生年月日を執拗に聞いてくるので、息子まで入信させられたらたまったもんじゃないと誤魔化していたら、『最近保険会社に入社して、セールストークの練習をさせてもらいたい』との事で、結局は勧誘で名刺やパンフレットまで置いていかれました」
今度は宗教ではなく保険の勧誘だった。出産祝いもそのためだったのかと思うと複雑な気持ちだろう。
「その事を、以前から宗教について相談していた共通の友人に話したら、その子も勧誘を受けたそうで、『二度とその宗教の話はしないで!そういう〇〇ちゃんは大嫌い』と告げたと言っていました」
女性は友人について、「以前はそんな子じゃなかったのに。再婚した家庭の都合で宗教に入ったら人が変わってしまいました」と残念そうに綴った。
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