2023年06月05日 12:31 おたくま経済新聞
沖縄県うるま市は、首都圏に向けたシティプロモーションの一環として「感動産業特区」を宣言。6月3日、池袋にあるサンシャインシティの噴水広場でPRイベントを開催しました。
当日はうるま市の中村正人市長が登場。ほかにもアンバサダーに認定された現代版組踊「肝高の阿麻和利」の実演が披露されるなどして会場を沸かせました。
うるま市は沖縄県内で3番目に人口の多い街で、沖縄の伝統文化や芸能が数多く残っています。世界遺産の勝連城跡や海中道路からつながる離島など、観光スポットも多数。
その魅力を伝えようと「感動」を1つの軸として、うるま市の文化や伝統、自然や食などを新たにブランディング。観光客の増加を目的としたシティプロモーション「感動産業特区」を宣言しました。
イベントでは最初に創作演舞や沖縄空手、エイサーなどが盛り込まれた「ダイナミック琉球」という演目が披露されました。
迫力がありながらもしなやかな美しい踊りで、序盤から会場に詰めかけた人たちを圧倒します。演目が終わると会場は大きな拍手で包まれました。
続いて中村市長が登壇。スライドをもとに、うるま市の魅力を紹介していきます。説明では冗談をまじえて会場の笑いを取り、序盤からイベント来場者のハートをわしづかみ。
本題では「うるま」とは珊瑚の島という意味があると説明。うるま市にしかないという「海中道路」や、2000年に世界遺産に認定され天空の城とも呼ばれている勝連城跡、さらに旧盆に若い人たちが先祖の供養をするために踊るという「エイサー」など、多くの魅力をアピール。
時折、冗談を挟みつつ説明していく中村市長のプレゼンに、イベントに訪れた人たちも興味深く聞き入っていました。
最後は現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」の披露。これは勝連城の10代目城主である阿麻和利の半生を描いた沖縄版のミュージカルです。また「肝高」とは、「誇り高い」や「志が高い」などを意味する沖縄の古い言葉だといいます。
本来は2時間半の舞台ですが、今回は15分のスペシャルバージョン。圧政をしいていた城主を阿麻和利が追放して歓喜する場面から、テーマソング「肝高の詩」までを一挙に披露します。
阿麻和利の棒術を取り入れた力強い演舞や美しい歌声、華麗なダンスで観客を魅了。途中から獅子も登場するなど、圧巻の演技にどんどん引き込まれていきます。15分があっという間に感じられ、会場からは大きな拍手が鳴りやみませんでした。
8月20日と21日に東京・文京シビックホールで東京公演がおこなわれるそうなので、興味がある方は訪れてみるのも良いかもしれません。
なお、当日はステージに隣接してPRブースも設置。うるま市の名産・もずくを使用した様々な商品や沖縄の海から生まれた海塩「ぬちまーす」などがズラリと並べられ、訪れた多くの人たちが足を止めて商品を買い求めていました。
取材協力:沖縄県うるま市
(取材・撮影:佐藤圭亮)