その出だしは450kmレースらしく各車クリーンスタートとなり、序盤はトップのSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が2番手以下を引き離して逃げる展開に。1周目完了後にはStudie BMW M4、埼玉トヨペットGB GR Supra GT、マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号が早くもピットイン、Studieと埼玉トヨペットはこの後のレース展開を考慮して燃料補給のみのスプラッシュを行う。
トップをいくスバル山内は20周目に一度目のピットに向かい、ドライバーは交代せず、燃料補給に加えてリヤタイヤ2本交換でコースに戻る。これでGT300首位はまだピットに入っていないGAINER TANAX GT-Rの石川京侍となり、2番手に今回好調のHOPPY Schatz GR Supra GTを駆る菅波冬悟、その直後にJLOC ランボルギーニ GT3の元嶋佑弥が3番手に続く展開に。
25周目には首位をいくGAINER TANAX GT-Rがピットイン、元嶋から富田竜一郎にステアリングを託す。さらに同じ周回の1コーナー進入ではJLOC ランボルギーニ GT3がHOPPY Schatz GR Supra GTをオーバーテイクして前に出てクラストップに躍り出る。
トップ争いに注目が集まるなか、2周目にピットを完了させたmuta Racing GR86 GTの平良響が好ペースで追い上げ、26周目に埼玉トヨペットGB GR Supra GTをかわしてピットイン組の首位に立つと、さらに28周目のスプーンカーブでGT500との混走でペースが鈍ったHOPPY Schatz GR Supra GTをパス。JLOCランボルギーニがピットに入ると、正真正銘のGT300トップに立つ走りを披露する。
36周目には埼玉トヨペットGB GR SupraとStudie BMW M4が同時ピットインを行うも、埼玉トヨペットGB GR Supraが右リヤタイヤ交換に手間取りタイムロスする間にStudie BMW M4が先行していく。そして38周目にはmuta Racing GR86がピットに向かい、平良から堤優威にドライバーを交代してコースに出るも1コーナーでコースオフを喫してしまい、その間に差を詰めたStudie BMW M4の柳田真孝がデグナーふたつめの進入でインを差して前に出る。
しかし45周目、タイヤも温まりペースを取り戻したmuta Racing GR86の堤がStudie BMW M4を駆る柳田の背後に迫る。首位をいくGAINER TANAX GT-Rが49周目にピットに入ったため、GT300はこれで全車がルーティンのピット作業完了となった。この時点での首位はStudie BMW M4、2番手はmuta Racing GR86、3番手は埼玉トヨペットGB GR Supraというトップ3でレース後半に突入していく。
その後レースは、GT500決勝レポートのとおり、この赤旗提示をもって終了となることが決定。これによりGT300は54周目終了時点の順位が採択され、Studie BMW M4が優勝、muta Racing GR86 GTが2位、埼玉トヨペットGB GR Supra GTが3位という表彰台になり、18時35分付けで正式結果が発表され、27台の順位が確定している。