新入社員のときに先輩や上司にパワハラを受けたら、心が折れて辞めてしまってもおかしくない。しかし中には、それをバネにして頑張る人もいるようだ。福岡県に住む30代後半の男性(専門職、コンサルタント・士業・金融・不動産/年収700万円)は、新人のとき配属された現場が
「店長、課長、先輩が全員体育会系でした」
「『仕事は見て覚えろ』『そんなこともわからないのか』や朝終礼での罵倒は当たり前」
という最悪の環境だったことを明かす。(文:okei)
「頑張って取った契約を別の先輩が取ったことにされたり」
「誰もやりたがらない仕事は大量にやらせるくせに評価される仕事は与えないなどテンプレのパワハラ行為はすべて経験しました」
こう振り返る男性。仕事を選べない新人が雑用を押し付けられるのはよくあることだが、パワハラと感じるほどではたまらない。しかも、こんなこともあった。
「ひどかったのは自分で頑張って取った契約を別の先輩が取ったことにされたり、契約書がなくなってそれを私のせいにされたりしたことですね。書類はなぜか後から発見されました」
手柄を横取りされたうえ罪をなすりつけられるなど、誰も信じられなくなっただろう。しかし男性はここで腐らなかった。
「悔しかったので色々と資格取ってたら人事の人の目に留まったんでしょうね。今は現場離れて、本部で現場の人達が使うシステムの管理開発の部署にいます」
と実力で店舗勤務から本部へ異動した。「お客さんがシステム使うときとか、結構現場のサポートとかもする部署」だという。そんな男性に対して、かつての上司たちは面白くないようで……
「未だに飲み会の場等で何も(システムを)知らない彼らが『私がいかに出来なかったか』を吹聴しているのは風の噂で聞きます」
「こう言ってはなんですけど、専門知識では彼等は絶対私に敵わなくなってしまったので、まだそんなこと言ってるんだで可哀想だなとは思いますね」
しかし彼らは男性のサポートを受ける側の人たちだ。陰で悪口を言われている男性は
「彼らがサポート必要になったときにどう頼んでくるのか楽しみです。 まあその時は『そんなこともわからないんですか?』って丁寧にやり返します」
とリベンジの機会を待ちわびているようだ。
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