いくら励ますつもりでも、会社に行けないほど苦しんでいる人にやって良いことと悪いことがある。福島県に住む30代前半の男性(エンジニア、機械・電気・電子・半導体・制御)は、同棲していた元カノから
「男のくせに情けない、こんなナヨナヨしてて私とやっていけるのか」
と言われたときの衝撃的なエピソードを教えてくれた。当時男性は転職をしたばかり。仕事は「カーディーラーでの営業」だったという。
涙が止まらず泣いていると「ピコン」という音が鳴り…
「この職場がまあとにかくブラックで、面接時と給料が違う、大した教育もない、深夜までの長時間労働、人間関係はギスギス、上司からのパワハラ、休みは少ないという絵に描いたようなブラック状態でした」
と振り返る。入社して半年ほどで精神的に参ってしまい、「元カノにも心配され話をよく聞いてくれました」と、ここまでは優しい恋人として信頼していたようだが……。
「ある朝いつも通りに起きて会社に行く為準備をしようとしたのですが、ふと涙が出てきてしまい体が動かせなくなりました。よほど会社に行きたくなかったんだと思います」
ついに心身ともに限界に達してしまったのだ。その姿を見て仰天した元カノから「もう今日は休め」と言われ、その日は休みを取ることになった。男性が異変を感じたのはその後だ。
「休みの連絡をした後も涙が止まらずうつ伏せでしばらく泣いていました。その時に 『ピコン』という音が鳴り、なんの音だと思ったのですが確認する余裕もなく落ち着くまでじっとしていました」
少し落ち着いてから顔を上げると、そこには驚きの光景があった。
「元カノが私が泣いている姿をスマホで撮影していました」
男性は何をしてるのか理解ができず困惑していると「これを見ろ」と言われ、「撮影した私が泣いている動画」を見せられたという。しかも彼女は
「男のくせに情けない、こんなナヨナヨしてて私とやっていけるのか、この動画あげるからよく見て自分の情けなさを知った方がいいよ」
と言い放った。男性は「めちゃくちゃショックでした」と綴り、当時の胸中をこう明かす。
「私は元カノは味方でいてくれていると思っていたのですが、話を聞いてくれている時もずっと『情けない』と思われていたのかと思うと悲しくなり、ごめんとしか言えませんでした。私の唯一の支えがなくなったような気持ちでした」
身体が動かなくなるほどの状態に追い込まれていた男性にとって、さらに追い打ちをかける仕打ちで気の毒でしかない。やはり関係はうまく行かなくなったようで
「結局その後この子とは別れてしまいました。仕事も辞め、今は全く畑違いの仕事をしています。ちなみにもらった動画は一回も見たことありません(笑)」
と苦笑いで締めくくった。
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