2023年06月02日 16:31 おたくま経済新聞
18禁版「アルプスの少女ハイジ」とも呼ばれ、7月14日に全国公開される映画「マッド・ハイジ」。今回、ペーターに特化したキャラクター紹介動画が解禁されました。
以前、インターネット上でトレンド入りもした「闇チーズ取引」の全貌が明らかに。今作はヒューマントラストシネマ渋谷や新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサなどで公開されます。
これまで何度も映像化されているヨハンナ・シュピリ氏の児童書「アルプスの少女ハイジ」。日本では1974年放映のテレビアニメ版でおなじみです。
このスイスの名作を同国出身の監督とプロデューサーが「B級エログロバイオレンスバージョン」にアレンジ。スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画として誕生させました。配給会社は、R15になるよう修正を入れようと試みたものの、過激なシーンが画面一杯に本編で随所に繰り広げられているため、修正を断念したといいます。
世界19か国538人の映画ファンによるクラウドファンディングで、約2億9000万円もの資金を集めて話題を呼んだ今作。アニメ版のおなじみのシーンの数々を再現するなど、日本のファンへのリスペクトも随所に感じられる仕上がりとなっているとのこと。
物語は、チーズ製造会社のワンマン社長にしてスイス大統領でもある強欲なマイリが、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定し、スイス全土を掌握し、恐怖の独裁者として君臨。それから20年後のスイスが舞台となっています。
アルプスに暮らす年頃のハイジ。ある日、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばき、見せしめにハイジの眼前で処刑されてしまいます。さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでも、マイリの手下に山小屋ごと包囲されて爆死。愛するペーターと家族を失ったハイジは、邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国の開放を目指します。
独裁者マイリ役には「スターシップ・トゥルーパーズ」で主人公のジョニー・リコを演じたキャスパー・ヴァン・ディーン氏。「アルムおんじ」ことハイジのおじいさんは、「グラディエーター」や「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」に出演したデヴィッド・スコフィールド氏が演じるなど、B級映画の枠を超えた豪華な俳優陣が揃っています。
今回、解禁されたのは闇チーズ取引の全貌が明らかになる、ペーター篇のキャラクター動画。たくましい成人男性へと成長を遂げたヤギ飼いのペーターが、「ヤギ飼いのペーターとは俺のことだ!」とスイスの伝統衣装を身にまとい、ヤギを引き連れて登場します。
しかし、真面目に仕事をしているかと思いきや、恋人のハイジとの情事にふける日々……。さらに、ペーターには重大な秘密が!シーンが変わると、花をバックにヒップホップミュージックにのせ、毛皮を着て颯爽と街を歩くちょっと悪い雰囲気になったペーターが登場します。
その姿に夢中になっている街の女性たちに向かって帽子のつばを持ち上げ、舌なめずりをして挨拶をするペーター。到着した先では、禁止されている闇チーズの取引をする「闇チーズディーラー」の一面をのぞかせます。
極上のヤギチーズを取り出すと、取引相手はナイフでワイルドに切り取りテイスティング。「濃厚でなめらかな舌触り、このブツはそこらのジャンク品とは違うぜ」と絶賛します。取引は成立。大金を手に「イケてるヤギはイケてるチーズを作るぜ」とヤギ飼いとしてのプライドものぞかせるペーターの姿が映し出されています。
予想の斜め上を行く展開を見せ続ける「マッド・ハイジ」は、7月14日に全国ロードショーされます。
【公開情報】
監督: ヨハネス・ハートマン、サンドロ・クロプシュタイン
製作:ヴァレンティン・グルタート エグゼクティブ・プロデューサー:テロ・カウコマー『アイアン・スカイ』
出演:アリス・ルーシー、マックス・ルドリンガー、キャスパー・ヴァン・ディーン、デヴィッド・スコフィールド、アルマル・G・佐藤
2022|スイス|92分|スコープサイズ|5.1chデジタル|MAD HEIDI(英題)|配給:ハーク/S・D・P| R18
HP:hark3.com/madheidi マッド・ハイジ公式
Twitter:@madheidi_jp「#18禁ハイジ」
(C) SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM
情報提供:マッド・ハイジ
(佐藤圭亮)