「トイレ掃除を社長が自分で行う会社」は良い職場にも思えるが、大阪府の40代女性(サービス・販売・外食/年収200万円)は、それだけに困ったことがあったと明かす。当時の勤務先は「配管材料を扱う社員10名以下の小さな商社」で
「トイレ自体は最新式でとてもきれいで快適でした。が、しかしそのトイレには使用済みナプキンを入れるものが有りませんでした」
と内情を語った。(文:okei)
解雇を告げられ即日「封筒に入った現金10万円を握らされ……」
そのため女性は、当時をこう振り返る。
「生理の度にナプキンをビニール袋にいれ、匂わないようにして口を縛って自分の鞄にいれて持ち帰っていました」
職場にはほかにも女性もいたが、「出勤時間が短い方や私よりは年上の女性の方ばかり」だった。「皆さん困っていなかったのか不思議」だったという。また、その困りごとを言い出せない事情もあった。
「トイレは社長(男性)自らが朝早くから掃除しているため、容器を用意して欲しいとはすごく言いづらかったです。あんな職場は後にも先にも初めてで驚きました」
トイレ掃除は女性社員ばかりが押し付けられる会社もある中で、立派な社長とも言えそうだ。容器の件は言わなければ分からなかったかもしれない。
しかし、労務関係はずさんだった。女性は、その会社に正社員という形で採用されていたが、「3か月の試用期間をまたずに1か月半ほどで」解雇されたというのだ。何が原因かは不明だが、こんなことまであった。
「通常出勤した朝、社長に呼び出され、その日のうちに解雇されました。しかも封筒に入った現金10万円を握らされ、自主退職した事にしてほしいと懇願されました」
会社都合の解雇にしてしまうと、会社が雇用保険関係の助成金を受けられなくなるためだろう。しかし現金を握らせて口封じとはタチが悪い。女性はこう振り返った。
「今となっては早めに会社の体質がわかって良かったですが、コンプライアンス的に問題おおありの会社でした笑」
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