武内直子原作によるアニメ「劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』」前編の公開直前イベントが、本日5月31日に東京・新宿バルト9で開催され、エターナルセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃、セーラースターファイター/星野光役の井上麻里奈が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】前編が6月9日、後編が30日に封切られる「劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』」。最終章を迎える同作だが、セーラムーンの成長、変化について尋ねられると三石は、「ドジでおっちょこちょい、泣き虫なのは変わらずなんですけど、ピンチになったり敵が攻めてきて仲間が奪われたりすると、泣いて動揺はするんですが、今回前編・後編を通して地球を守るプリンセスとしての強さというか。『私は今までがんばってこれたんだから、この戦いもちゃんと終わらせる』という思いがしっかり自分の中にあって、人に助けられつつ、1人になっても道を選べるようになったという変化を感じています」と語りかける。「美少女戦士セーラームーン」とともに育ち、子供のときからうさぎ目線で作品を観ていたという井上は、「うさぎちゃんが最初から苦しい、切ない思いをするシーンから物語がスタートするんですけど、うさぎちゃん自身が今まで大切にしてきた者たちを守るために戦う姿が、やはりうさぎちゃんにとっての成長でもあり、もともと持っている大切な素晴らしいものなんだろうなと思います」と返した。
映画の注目シーン、オススメポイントについて聞かれると三石は「今回ちびちびちゃんの役もやらせていただいたんですが、彼女の登場はかわいいです」とコメント。続けて「麻里奈ちゃんたちが演じるセーラースターライツの変身シーンですかね。コスチュームの後ろの腰のくぼみとか、3人がカッコいいにもかかわらず忍者走りをするところがツボでした(笑)」と振り返った。井上はありすぎて絞れないと言いながら、「琴乃さん演じるちびちびちゃんはもう本当にこの作品の癒し的存在なので、そこは欠かさず観ていただきたいのと、今回スリーライツで歌わせていただいた『流れ星へ』という楽曲が流れるシーンがあるんですけど、その歌に込める星野さんの思いを大切に歌わせていただいたので、ぜひ注目してほしいです」と熱く語った。
イベントでは、事前にSNSでファンから募集した質問に答えるコーナーを展開。そこで「ずっと叶わない片思いをしていますが、おふたりならこんなときどうしますか」という恋にまつわる相談が飛び出し、井上は「状況によるっ!」と思わず叫ぶ。三石は「恋をして悲しい気持ちになるとか、好きな人を見つめてドキドキしていること自体、あなたが美しいのでいいなって。見る景色も変わってくるじゃない? 恋をするって素敵!」と言い、「思い続けて次に行けないんだったら、告白して散るなり、実るなりしてもいいし、言えなくても好きだったことは大人になっても覚えてるし。今が素敵なんだと思います」とアドバイスを伝える。井上は「叶わないのがどういうレベルかによりますが、つらいのであれば環境を変えるのが一番いいのかなと。例えば職場の方を好きになってしまったのなら職場を変える。違う景色を見に行ってみるのが大事かなと思っていて。普段とは違う環境に身を置いて、一度無になってみるのはいかかでしょうか」と投げかけた。
最後に井上は「私もいちファンとして、皆様に胸を張って素敵な作品だと言える映画が完成したと思っていますので、ぜひとも『セーラムーン』の世界に思う存分に浸って帰っていただけたら」と自信を覗かせる。三石は「皆さんがいろんな思いを込めて作ってくれました。私もいろいろ思いを込めて後編まで演じさせていただきましたので、その思いを受け取ってもらえたらうれしいです」と挨拶。さらに「『美少女戦士セーラームーンCosmos』前編・後編、続けて応援してくれないと、月に代わっておしおきよ!」と、うさぎのキャラクターボイスで口上を述べ、大きな拍手に包まれる中、イベントは幕を閉じた。
■ 「劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』《前編》」「劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』《後編》」
前編公開日:2023年6月9日(金)
後編公開日:2023年6月30日(金)
□ スタッフ
原作・総監修:武内直子
監督:高橋知也
脚本:筆安一幸
キャラクターデザイン:只野和子
音楽:高梨康治
美術監督:空閑由美子(スタジオじゃっく)
アニメーション制作:東映アニメーション、スタジオディーン
配給:東映
□ キャスト
三石琴乃、野島健児、福圓美里、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、皆川純子、大原さやか、前田愛、藤井ゆきよ、水樹奈々、井上麻里奈、早見沙織、佐倉綾音、林原めぐみ
(c)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーン Cosmos」製作委員会