近所の人に聞き込みを行うと、この犬はメスであるものの、男性名である“ニコラス(Nicholas)”と呼ばれていることが分かった。数か月前に飼い主が亡くなってしまい、近所の人にエサをもらいながら路上生活を続けているという。時間は掛かったもののようやく翌日に迷子ペットの里親探しを行う団体「South Lyon Murphy Lost Animal Recovery」がニコラスを見つけ、保護することができた。
ニコラスは名前を改め、女性名である“ニッキー(Nikki)”と名付けられると、その日の夜に別の動物保護団体「Almost Home Animal Rescue」に引き渡された。それから動物病院へ運ばれて獣医の診察を受けると、避妊手術を受けておらず、長い間獣医の診察を受けていなかった様子で、両耳に感染症、犬糸状虫という寄生虫の感染(フィラリア症)、さらに肝臓にも問題があることが確認された。
長い路上生活のため体が汚れ切っていたニッキーのため、地元のトリミングサロン「Sugar Mutts Grooming」のオーナーであるクリスティーナ・トンプソンさん(Kristina Thompson)が、ニッキーのトリミングを申し出てくれた。「以前にも『South Lyon Murphy Lost Animal Recovery』が保護した、犬の“マーフィー(Murphy)”をトリミングしたことがありました。ニッキーがぬいぐるみを咥えて歩く写真を見て心を痛めていたので、何かお手伝いができたらいいなと思っていたのです」と、クリスティーナさんはコメントしている。
画像は『USA TODAY 2023年5月17日付「This dog wandered the streets of Detroit after her owner died. She now has a foster home.」(South Lyon Murphy Lost Animal Recovery)(Michael Johnson/M Johnson Media)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 iruy)