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大谷翔平の生涯年収“1500億円”内訳と使い道、節税・投資に無関心の一方で『TMRWスポーツ』に出資

2023年05月30日 06:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

大谷翔平 写真/共同通信社

 二刀流で前例のない活躍を続けている大谷翔平。5月27日の時点で打者としては、本塁打、打点、安打、盗塁でチームトップの成績。投手としても防御率と勝利数、奪三振数でチーム1位と、なくてはならない存在となっている。

 シーズン中ではあるが、早くも今年のオフシーズンの動きに注目が集まっている。

「大谷選手は今シーズンが終わるとフリーエージェント(FA)になります。シーズン中にエンゼルスと契約を延長する可能性もありますが、FAになれば全球団と交渉が可能。今年の年俸は3000万ドル(約42億円)ですが、大幅アップが見込まれます。現地では11年契約でメジャー史上最高額の総額6億500万ドル(約845億円)と予想する人もいます」(スポーツ紙記者、以下同)

 大谷の場合は、これに加えて“副収入”もある。

スポンサー収入です。大谷選手は『コーセー』や『ニューバランス』、『HUGO BOSS』などと契約を結んでいます。アメリカの経済誌『フォーブス』によると、少なくとも1年間で3500万ドル(約49億円)の収入があるとされています。年俸と合わせた総収入は約91億円で、メジャーリーガーの中で歴代最高額です

メジャーリーグの年金も“満額”

 メジャーには引退後も選手にお金が支払われる年金制度がある。

メジャーリーグに10年以上在籍すると年金をもらうことができます。5年で権利は得られるのですが、10年未満だと受け取れる額が制限されます。満額の場合、62歳から毎年21万ドル(約2900万円)を死亡するまでもらえます。しかも、選手自身は掛け金を払う必要がなく、放映権料などの収入から選手会が運営する基金に積み立てられ、それが支払われる形になります。大谷選手は今年、メジャー6年目ですが、このままいけば満額もらうことができそうです」(現地メディア関係者)

 これまでも、そしてこれからも相当な額を稼ぐことが予想される大谷。

高校生のときに書いた人生設計シートでは40歳で引退し、その後は日本のプロ野球で57歳まで指導者をする計画になっています。来年から11年契約を結ぶと、契約が終わるのはちょうど40歳。引退まで同程度のスポンサー収入があり、監督やコーチとしての年俸、62歳からの年金も含めると、生涯収入は1500億円を超えそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 ひとりの人間が稼ぐ額としては天文学的数字だが、これほどまでの大金の使い道も気になるところだ。

「大谷選手はお金には執着がなく、物欲もあまりありません。私服や車もスポンサーから提供されたものを使っています。アメリカでの住居は3ベッドルームの戸建てで家賃50万円。本拠地の球場から車で20分くらいのところにあり、日本人も多いアーバインという都市に住んでいます」(前出・現地メディア関係者)

 大谷はどんな経済観念を持っているのか。現地で取材する梅田香子さんに話を聞いた。

家に関しては、収入が多い人が住むエリアではありますが、3ベッドルームはアメリカの戸建てとしては珍しいものではないですし、家賃も大谷選手の年俸を考えるとかなり安いです。アメリカの住宅ローンは、物件を明け渡すことで返済不要となる仕組みのため、賃貸感覚で家を買う人も多い。ですが、大谷選手は興味がないようで、いまだに賃貸です。ただ、今年のシーズンが終わり、長期契約をしたら家を買う可能性はありますね。トレーニングルームを作れば、自宅で練習に打ち込める環境をつくることができるので

スポーツ振興への投資をしていて

 現役中や引退後に投資をする選手もいるが、大谷はというと……、

「イチロー選手の場合は弓子夫人が不動産投資をして、いくつもの不動産を持っていました。また、引退後にギャンブル感覚で株式投資をする選手もいましたが、大谷選手はそういった投資にも興味はなさそうです」(梅田さん)

 投資には興味がないが、プロゴルファーのタイガー・ウッズとロリー・マキロイが'20年に共同設立した『TMRWスポーツ』という会社に出資をしている。

この会社はテクノロジーを活用して、次の世代がスポーツを楽しむ道を開拓することが目的の会社。大谷選手はスポーツ振興に出資したというイメージだと思います」(前出・スポーツ紙記者)

 お金に執着がない大谷だが、管理はどうしているのか。

「税金対策をする野球選手も多いですが、節税にも関心がないようで、税金の管理などは、ほとんどエージェントに任せているようです。日本ハム時代はお母さんが管理していたようですね。お金に関心がないので、FAになっても金額よりも二刀流ができる環境を選ぶ可能性は高いです。

 散財したり、ギャンブルや投資の失敗で借金を背負う選手もいますが、大谷選手の場合はそういったこともないでしょう。メジャーの年金はかなり手厚いですし、引退してからも安泰な生活ができると思います」(梅田さん)

 日本ハム時代には月10万円のお小遣い制。それでも月に使うお金は1万円前後で、プロ入り後の2年間で200万円の貯金ができたという大谷。

 当時よりも桁違いに収入が増え、膨大な額になったであろう“大谷マネー”はどこに注ぎ込まれるのか。

梅田香子 スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う