上司からパワハラを受けた経験が数多く寄せられている。40代男性(大阪府/ITエンジニア/年収500万円)は、あるパワハラ上司のせいで心を病んだ経験談を綴った。(文:林加奈)
入社してから数か月が経った頃、「あまり人と会話をしない」という男性は上司から「家では奥さんと会話しないの?」「家では奥さんのことを考えて行動しないの?」と言われたという。
「他の人にも同じようなことをしていたみたいで、相手はうつ状態に陥ったそうです」
「今考えるとプライベートまで干渉される筋合いはありません。この担当者はおそらく独身だと思うので、余計に今考えると腹が立ちます。私がある資格に合格しているかどうかを聞かれたので合格していることを伝えると『信じられない』と言われました。私の改善点を10個くらい箇条書きされて提示されました。今考えると、私はただの欠陥だらけの人間だと思い込んで自信喪失してしまいました」
またある時、業務の説明を受けた際には
「直接関係のないことも説明されて話が長くなっていました。私の本音としては『いい加減早く話を始めてほしい』でした。話を聞くだけでエネルギーを使ってしまい、業務に使う労力が残っていませんでした。当然のことながら、私の業務は他の人に引き継いでもらう羽目になることが多かったです」
パワハラを続ける現場担当者のもとで仕事をしていくうちに男性は精神的に追い込まれてしまう。「人生で初めて、心療内科に電話する羽目になってしまいました。あとからわかったことですが、この人は他の人にも同じようなことをしていたみたいで、相手はうつ状態に陥ったそうです」と、男性以外の従業員にもパワハラをしていたことを明かしている。
「技術が優れているだけで、管理者やリーダー業務が勤まるとは限らないです。部下を管理するのであれば、相手は人間なので自分の思惑通りには動かないのは当然だと思ってほしいです。技術と人間を区別して考慮できる人が管理職やリーダーになってほしいです」
と、管理職につく人に対する思いも綴っていた。
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