金銭の貸し借りは、ときとして人間関係を壊す原因になる。たとえ自分が直接的に貸したわけではなくとも、お金にルーズな人を見るだけで不快感を覚える人もいるだろう。
兵庫県の50代前半女性(サービス・販売・外食/年収300万円)は、中学生のときから仲良くしていたA子と、大人になってから絶縁した。共通の知人に借りたお金をA子が踏み倒したからだ。(文:福岡ちはや)
「『私の立場もあるし、早く返してあげて』と伝えた。返金したと思っていました」
A子がお金を借りた相手は、女性が高校生のときにアルバイト先でお世話になった人だった。「その方から連絡があるまで(A子の借金を)知らなかった」といい、A子に確認をした。
「A子に『(お金を)借りたの?』と聞くと、(A子は)簡単に『うん、借りたけどまだ返してない』と言うので、(私は)『私の立場もあるし、早く返してあげて』と伝えて、その後返金したと思っていました」
やがて女性は部活に忙しくなり、アルバイトを辞めた。A子とも長い間疎遠になっていたという。A子から「家に遊びに来て」と招かれ、久しぶりの再会を果たしたときには、お互い結婚し母親になっていた。
A子宅でお茶を飲みながら昔話に花を咲かせている最中、女性はふとA子の借金のことを思い出し、「以前、知り合いから借りたお金は、あのあと返金したの?」と尋ねた。するとA子は
「借りたお金は1年経ったら無効でしょ?」
と笑いながら答えたそうだ。女性にとってはどうしても受け入れられない価値観で、その後をこんな風に書いている。
「(A子は)人として信用できないと思い、話を切り上げて早々に帰り、それ以降は連絡を絶ちました。今思い出しても気分が悪いです」
借金したらきちんと返すべきなのはもちろんだが、金銭的なことはあまり周りにあけすけにしないほうがいいだろう。
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