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64歳バツ2女性、27年ぶりの男性経験をガチ告白!セカンドバージン喪失の夜を語る

2023年05月26日 11:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

編集者の原田純さん

「人にハダカを見せるなんて久しぶりすぎて。げんなりされるかも、濡れないかも、入らないかも……不安だらけだったけれど、全然問題ありませんでした!」
子育てを終え、ひとり暮らしを楽しむなかで出会った14歳下の彼と試行錯誤で重ねるセックス。60歳からの性は「案外いい、いや実は、これまででいちばんイイ(笑)」と明るい表情で語ってくれた。

64歳バツ2 銀座のバーで年下男性にひと目ぼれ

彼と知り合ったのは会社の飲みの2次会で行ったバー。偶然、隣同士になっておしゃべりするうち、すごく魅力的な人だなと。正直言って、ひと目ぼれでしたね

 と語るのは、編集者で出版社の代表も務める原田純さん(以下同)。その後、恋人となった14歳年下の男性との出会いを少しはにかみながら振り返る。

 それは4年前、原田さんが64歳のときのこと。名刺交換から始まった関係は徐々に進展し、長文メールをやりとりしたり、一緒に食事に行ったりする仲に。

今さら自分が男性に興味を持つなんて思ってもみませんでした。でも、この人となら恋人になっても──セックスしてもいいなって思ったんです。別に“飢えて”いたわけじゃないですよ。でも、ごく自然にそう思えたんです

 原田さんには2度の離婚経験があり、2度目の結婚では娘も授かった。その後はセックスはおろか、恋愛からも離れていた。

もう男はこりごりという思いもあったし、仕事も忙しかった。いつしか見た目に気を使うこともなくなって。まあ、女を捨てていましたね

 そんな彼女が変化した理由はいくつかある。ひとつは年齢。子育てを終え、気ままなひとり暮らし。仕事は充実していて、友人も少なくない。満足していた。そのはずが、60代半ばにさしかかり、女性としてこのまま終わるのかという一抹の寂しさがあったという。

 さらに男性ホルモン補充の効果も。閉経後、気持ちが沈み落ち込むことが多かった原田さんは、専門医から男性ホルモンの枯渇も一因との指摘を受け、半年前から月1回ホルモン注射を受けるようになっていたのだ。

男性ホルモン値が上がると生きる活力、行動力がアップして元気になるといわれています。それから性欲も。もしかしたら、その影響もあったのかもしれません

 そうして訪れた久しぶりのセックスの機会。原田さんは2度目の夫との子どもが生まれてから20年以上セックスレスだったため、実に27年ぶりのことだった。

そもそも人前に裸をさらすこと自体が久しぶり。若いころと比べたら崩れたボディライン、たるんだお肉、ハリがなくなった肌……気にし始めたらきりがない。でもそこは開き直りました。だってお互いさまでしょ(笑)。それより、ちゃんとできるのかな、というのが一番不安でした

 つまり、自分はちゃんと彼を受け入れられるのか。

だって27年間ですよ。どんなあんばいなのかすっかり忘れてしまって。相手にも『私、できないかもしれない』って言っていました。でも、彼と知り合う3年ほど前から膣のマッサージなどのセルフケアには取り組んでいたので、まるっきり“空白”の人に比べたらちゃんと開拓されていたからハードルは低かったのかも」

膣ケアをしていてよかった

 実は原田さん、自身の体験をもとに、女性器のケアの方法と、その大切さを説いたベストセラー本『ちつのトリセツ』の著者でもあるのだ。

結論、問題ありませんでした。ホッとしましたね~。膣ケアをしていてよかったと、3年前の私に感謝しました

 セカンドバージン喪失の夜。原田さんの心配は杞憂に終わった。しかし──。

「翌日、黄色いおりものがドバッと出てびっくり! 普通にできたとホッとしていたのに。彼には悪いですが性病も疑っちゃって、慌てて産婦人科に行きました。すると、『それだけ久しぶりに膣壁をこすったわけですから、おりものが出るのは当然。何もおかしなことはないですよ』と言われ、恥ずかしいやら安心したやら(笑)

 “想定外”のこともあった。それは、大好きな彼のセックスが、あまりに自分勝手で“下手”だったことだ。ロマンチックなムードも、挿入前の前戯もほぼゼロ。快感はあっても、到底オーガズムに至ることはできなかった。

「どうしよう、と思いましたね。できたのはよかったけど、思っていたのと違うというか……。ガツガツしていて、まるで覚えたての大学生か、任侠映画のそれみたい。相手を押し倒して『ガーッ』ってするみたいな。でも、若いころは相当モテていたらしいんです。“モテる男はセックスがいまいち”って本当だったんだって納得しちゃいました

 関西弁がチャーミングな彼の性格は明るく大らか。男らしくて細かいことは気にしない、いわばラテン系。2人の夫を含め、これまで付き合ってきた男性とはあらゆる面でタイプが違うこともあって、原田さんは不満を抱えつつもしばらく様子を見ることに。

でも、何度シても変わらない。このままでは関係を続けられなくなると思って、正直に話しました

 もっと丁寧にセックスしてほしい。愛撫も前戯も物足りないし、オーラルセックスだってしてほしい。返ってきた彼の返事は、

おう、ええで~

 その言葉に救われた。

「あっけらかんとしていて、拍子抜けするほど。こっちはいろいろせりふを考えて、それなりに勇気を振り絞ったのに(笑)。『こんなことなら、もっと早く言えばよかった!』と思いました

昔はつまんないセックスしてたなぁって思うくらい

 男性は自分のセックスを女性から評価されるのを嫌いがち。また女性は女性で、性に対して積極的な欲求を持つこと自体、はしたないと口をつぐみたがるという。

私もかつてはそうでした。性に関する本を書いたりしていると、すごくオープンな人と思われがちなんですが、まったくそんなことないんです。恋愛やセックスに対しては普通の感覚ですよ。今までは我慢もしてきたし、多少痛くても演技をしたことだってあります。

 だからこそ、もう我慢はアキアキだなって。それに、若いころならともかく、年齢を経た今だったら、男性の脆いプライドを傷つけずに、上手に自分の要求を通す術も、知ってるじゃないですか

 2人とも満足できる“大人のセックス”を目指すことになった原田さんと彼氏。相手にしてほしいこと、されたら嫌なことなどを話し合い、セックスライフはしだいに充実したものに。68歳と54歳となった今もラブラブだ。

週に1回はシています。これしてあれして、と注文をつけるのも、気まずくなるどころか、とっても楽しい。セックス中は、2人ともよく笑っていますね。逆にいうと、昔はつまんないセックスしてたなぁって思うくらいです

 ところで、原田さんがこれほどプライベートな話題を赤裸々に、しかも“顔出し”で話してくれるわけとは?

だって、別に悪いことしてるわけじゃないですから。なので、『人生最高のセックスは60歳からやってくる』なんて本まで出しました。本来すごく大切なことですよね。膣もセックスも。私の娘は今42歳なんですが、彼女には自分が使っている膣ケアのグッズをすすめたり、恋愛相談だってします。彼女も私もまだまだ枯れるわけにはいきません。そのためには、照れてる場合じゃないんですよ

 さらに彼との今後は──。

「結婚するとかしないとか、お互い、そういう年齢ではないと思っています。年齢差が心配じゃないかって? 男性は誰でも若い女性のほうが好きだなんて、ただの噂話ですよ。それに、私みたいにイイ女、そうはいない。だから心配なんてありません(笑)」

20年ぶりに見た膣は…

 膣ケアを始めたきっかけは、仕事で行った助産師のたつのゆりこさんへの取材。そのとき、「原田さんの膣は乾いてカチコチになっている」と指摘されたのだとか。帰宅後、約20年ぶりに自分の女性器を鏡に映してみて衝撃を受けた。

様子がおかしいんです。思っていたよりも全体に縮まっていてカチコチ。膣穴に指を入れてみたら小指の第一関節で激痛があって、出産したのは嘘だったのかとまで思いました

 以来、会陰や膣の内外に対して行うオイルマッサージなど続けたところ、1か月ほどで指をすっぽり入れられるくらい柔らかくなった。

それと同時に加齢のせいと決めつけていた便秘や冷え性なども改善しました。自分には膣なんてないような顔をしている女性が多いですが、身体のことを知らないのは上品ではなく、無知なだけですよ!

取材・文/八坂佳子

話を聞いたのは原田 純さん
1954年東京都生まれ。編集者。径(こみち)書房代表取締役。著書に『ちつのトリセツ 劣化はとまる』『人生最高のセックスは60歳からやってくる』など。