「あなたが目撃した衝撃クレーマー」には多くのクレーマーエピソードが集まるが、クレーマーにとっては何が怒りの種になるかわからない。兵庫県に住む30代男性(医療・福祉・介護)は、自身が薬剤師として体験した衝撃エピソードを語ってくれた。(文:真鍋リイサ)
「ここで待ってる他の人患者様たちのために俺がこうやって言ってやってるんだ!」
「薬剤薬局で突然『お前なんて言った!生意気だぞ!もう一度言ってみろ!』」
薬剤師が患者さんに説明しているときの出来事だろうか。薬剤師がクレーマーのことを「〇〇さん」と呼ぶと、
「様と呼べ!よく見ろ!領収書にもこっちにも〇〇様と書いてあるだろ!たかが薬剤師がどうしてこんなにふざけてるんだ!上を呼べ!」
と怒鳴りつけてきたそうだ。「当薬局は統一して様ではなくさんでお呼びしていました」 と説明するも、
「薬剤師ていどでつけあがるなよ!?おい! 早く上を呼べ!」
「上司の男性薬剤師がくると、男性は同じ内容を続けて言い、自分が医療従事者だと話し始めた。 そして、大きな声で『ここで待ってる他の人患者様たちのために俺がこうやって言ってやってるんだ!』」
周囲の人々は自分が巻き込まれないように目を逸らしていたという。自分よがりのクレームだと気づいていないとは手に負えない。
結局、「上司薬剤師は謝罪し、さんではなく様で呼ぶようにすることを伝えてその返答に男性は納得」した。
その薬局に来る患者は「それ以降、『さん』付けで呼ばれなくなり『様』と呼ばれるようになった」そうだ。クレーマーには、なにが逆鱗に触れるかわからない。
※キャリコネニュースでは「あなたが目撃した衝撃クレーマー」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/BNPYRIJ9