入国制限が緩和され、インバウンドや国内旅行者が増えるなか、ホテルなどの宿泊施設は依然、人手不足が続いている。ただ、退職もやむなしと思うようなブラックな労働環境を告発する投稿がキャリコネニュース読者から寄せられている。
40代女性(石川県/サービス・販売・外食/年収250万円)は、とあるホテルで勤務していた当時をこう語る。(文:林加奈)
「古参スタッフの遅刻欠勤が習慣になっていた。ホテルのシステムが20年前のほとんど作動しないものを使用。すべて手書き管理のため、フロントにしろ電話対応にしろ、お客様を5分は待たせて当然」
「新参や学生バイトにも夜勤や清算業務をワンオペでさせる」
そのホテルはすべてがずさんでやっと運営している状態だったようだ。
「退職者欠勤者が日常的なため、新参や学生バイトにも夜勤や清算業務をワンオペでさせる。古参のグループがホテルのシステムの最新化を拒むため、無駄な労働時間だけが増え残業代稼ぎが習慣になっている」
退職を決意したのは、職場で新型コロナウイルスの感染者が出たときだった。
「支配人や管理職たちの古参が濃厚接触者として『自己申告』で一斉に欠勤。出勤したらフロントスタッフは『新参の私一名』で、翌朝までの業務を強制され、退職を決意した」
と、3か月で退職したと明かす。最後に「よく調べたら、何度も労基介入や退職者続出の職場だった。リサーチ不足」と、後悔の念も綴っている。
宿泊施設の料理場で「調理長が仕事中に喫煙している」
静岡県の60代男性(その他/フリーランス/年収100万円未満)は、宿泊施設の料理補助として派遣されたが、やはり労働環境に嫌気がさしわずか4日で退職している。
「そこの調理長以下、ほとんどのスタッフが喫煙者。酷いのは調理場で調理長が仕事中に喫煙している。タバコの臭いがたまらず即辞めた」
タバコを吸いながら客に提供する食事を作っていたのだから驚きだ。そんな宿泊施設は従業員としてはもちろん、客としても利用は避けたいところだ。
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H