青春時代を部活に捧げる人も多い。しかし、中には「ブラック部活」に入り辛い経験をした人もいる。高校時代、吹奏楽部に所属していた20代前半の女性(愛知県/事務・管理/年収150万円)。そこで、スパルタすぎる部長・副部長からこんな指導を受けたという。それは指導というより「しごき」だったかもしれない。(文:永本かおり)
「意見するとその場で怒鳴りつけ練習時間終了まで廊下で立たされた」
高校時代、吹奏楽部に入部してフルートを担当した女性。高校1年の2学期から2年まで、「休みがお盆と年末年始」しかないほどハードな部活だった。その中心にいたのは部長と副部長で、2人は強引に部活を仕切っていたようだ。例えば
「部長・副部長が強豪校の練習メニューを部員や顧問に断りなく行い、部員の半分が過呼吸になり退部」
「3回ほど部長・副部長が生徒会室に閉じこもり、練習を強制的に中断させた」
など、勝手な振る舞いは目に余るものがあったようだ。2人の高圧的な態度は日常的だったようで、こう綴った。
「反抗的な態度を取ったり、意見するとその場で怒鳴りつけ練習時間終了まで廊下で立たされた。その後部長・副部長に空き教室に呼び出され、ネチネチと説教された」
また副部長は当時、女性と同じフルートパートの先輩でもあった。合同練習でほかの学校と練習した時には、こんな暴言を吐かれたという。
「『同じ学年なのにあの子の方が上手い。なんでフルートなんてやったの?辞めちゃえばいいのに』と人と比べた挙句否定された」
部活は、みんなで一緒に成長していく場である。一方的に仲間を否定し、恐怖で押さえつけるような先輩にはついていけないだろう。
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