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茜田千「さらば、佳き日」山下美月と鈴木仁のW主演でドラマ化、新婚生活送る兄妹の物語

2023年05月20日 12:06  コミックナタリー

コミックナタリー

「さらば、佳き日」1巻
茜田千「さらば、佳き日」がドラマ化。山下美月(乃木坂46)と鈴木仁のダブル主演で、6月12日からテレビ東京系列の「ドラマプレミア23」枠で放送される。

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「さらば、佳き日」はとある秘密を抱えた夫婦を軸に描かれる恋愛もの。絵本の出版社に勤務する桂一と保育園で保育士として働く晃は、新婚夫婦としてとある地方都市で新たな生活をスタートさせた。仲睦まじい様子の2人だが、実はその関係性は兄妹で……。同作は2015年にKADOKAWAのCOMIC itで連載スタートしたのち、pixivコミック、月刊コミック電撃大王(KADOKAWA)へと移籍。2022年に完結し、単行本は8巻まで刊行されている。2017年には「このマンガがすごい!」のオンナ編にランクインした。

晃役は山本、桂一役は鈴木に決定。監督は映画「今はちょっと、ついてないだけ」「パーフェクトワールド 君といる奇跡」などで知られる柴山健次、脚本は「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」「半径5メートル」などで知られる川崎いづみが担当する。山本、鈴木のほか、茜田とテレビ東京の中島叶プロデューサーからはコメントが到着した。

■ 茜田千コメント
ドラマ化のお話を頂き、嬉しいという気持ちが湧くと共に原作を知らない方が観てどんな感情を抱くのかとても気になりました。
ドラマの中で描かれる晃や桂一たちの気持ちが、観てくださる方の心に少しでも寄り添うことができるような、そんな作品になればいいなと思っています。

■ 山下美月(広瀬晃役)コメント
□ オファーを受けたとき、原作を読んだときの感想
桜の蕾が開こうとしている瞬間をずっと見ているような、強さと脆さに胸を打たれ、今作に参加させていただくことを決心しました。兄と妹という二本の糸が、友人や母親の存在を通して絡まり合い、2人にしか分からない世界を魅せてくれます。
現実的な問題とそれを超えるような登場人物達のそれぞれの愛の形に、様々な感情がぶつかり合いながら何度も読ませていただきました。

□ 演じる役どころの印象
私が演じさせていただく広瀬晃は、家庭的で面倒見が良く、芯がぶれない人だなと感じました。ですが、ちゃんと人間味のある不器用さも持っていて、生きにくさを隠しながら普通を装っているのが、どこか切なく愛らしいです。

□ 撮影への意気込み
初めてご一緒させていただく皆様と、どんなお芝居が現場で生まれるのか楽しみな気持ちでいっぱいです。
夏の始まりが近づくこの季節に、素敵なチームで撮影ができるのをとても嬉しく思います。
沢山悩んで話し合いぶつかりながら、撮影期間を佳き日にしていきたいです。

□ 視聴者へのメッセージ
大切な人を想う気持ちというのは、どんな壁にも臆することの無い真っ直ぐなものです。
たとえそれが家族という関係であっても、淀むことなく愛は存在するのではないかと、原作を読んで感じました。
晃と桂一の関係をどう表そうと考える日々ですが、共に私自身も喜んだり苦しんだり、2人の日常の中に生まれる感情をすくい取っていきたいと思っております。精一杯演じさせていただきますので、放送を楽しみに待ってくださったら嬉しいです!

■ 鈴木仁(広瀬桂一役)コメント
□ オファーを受けたとき、原作を読んだときの感想
表紙からしてとても温かみのある漫画だろうなと思いました。でもその中で入れ混じる様々な人間関係。
ドラマでも細部にこだわって原作の良さを充分に伝えられたらと思いました。

□ 演じる役どころの印象
兄なのに、妹に頼ってばかりの弟のような存在だと感じました。

□ 撮影への意気込み
ヒューマンドラマであり、その中に恋愛の要素が入ってくる。そこを大切に人間味ある作品を共演者の方々、スタッフさん達と一緒に作っていけたらと思います。

□ 視聴者へのメッセージ
自分自身の感情との向き合い方が重要になってくる作品だと思います。1人1人の心の動きや気付き、変化を感じてもらえたらと思います。

■ 中島叶プロデューサー(テレビ東京 制作局ドラマ室)
「普通とか常識って、いったい何なんでしょうね!?」
台本の打ち合せをしている時に、監督の柴山健次さんと脚本の川崎いづみさんとこんな話をしていました。

「普通こうだよね」「普通においしい」「常識的に考えて」といったように、仕事でも私生活でも汎用性が高く便利な言葉です。しかし、多様性が認められている世の中で、「普通はこうだから」と自分自身や人に押し付けるように使っていい言葉なのか、この作品を作っていくうちに分からなくなってしまいました。
誰しもがほんのささいなことであっても、人に理解されないと苦しんだことがあるんだと思います。私自身も自分の思いを隠して「普通」や「常識」とされている型に自らはめ込むことで、所属する組織の中で生きやすい方を選択してしまう時があります。でもなんだかモヤモヤしたり…

茜田千さんの素晴らしい原作を元に、山下美月さんには妹・晃役、鈴木仁さんには兄の桂一役でご出演頂き、「普通」とはなんだ!と俳優・スタッフ全員で答えが出ない問答に頭を抱えながらも楽しく制作しています!

同性愛をカミングアウトした親友との友情。
愛ばかりを気にかける仕事一筋の母親の真意。
典型的なパワハラ上司や、手を差し伸べてくれる同僚。

さまざまな人々と交流しながら、兄妹である二人が求め惹かれ合っていくヒューマンラブストーリーを通して「普通」とは何かを考えるきっかけになるようなドラマにできると嬉しいです。

■ ドラマプレミア23 「さらば、佳き日」
放送日時:2023年6月12日(月)より、毎週月曜日23:06~23:55
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
配信:Paravi、TVer

□ スタッフ・キャスト
原作:茜田千「さらば、佳き日」(it COMICS/KADOKAWA刊)
主演:山下美月、鈴木仁
脚本:川崎いづみ
監督:柴山健次、祖山聡、坂梨有剋
チーフプロデューサー:大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー:中島叶(テレビ東京)、祖山聡(PROTX)、難波裕介(PROTX)
制作:テレビ東京、PROTX

※川崎いづみの崎はたつさきが正式表記。

(c)「さらば、佳き日」製作委員会