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ルーキーのリアム・ローソンが首位発進。代役参戦の大津は4番手/第4戦オートポリス土曜フリー

2023年05月20日 11:30  AUTOSPORT web

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2023スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
 5月20日、大分県のオートポリスで全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の土曜フリー走行が行われた。90分間のこのセッションでは、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)がトップタイムを記録している。

 第3戦鈴鹿から4週間。早くもシーズン中盤戦に突入するスーパーフォーミュラの戦いは、九州へと舞台を移す。走行前日、体調不良のため野尻智紀(TEAM MUGEN)の欠場がアナウンスされ、その代役として大津弘樹が急遽参戦することに。チャンピオン&ランキングリーダーが不在となる波乱のなか、第4戦のレースウイークがスタートした。

 木曜・金曜はまとまった雨に見舞われたオートポリス。土曜日を迎え雨は上がったものの、上空には雲が広がる天候に。朝一番でN-ONEオーナーズカップの走行が行われたが、ところどころにウエットパッチが残るコンディションとなった。

 曇り空の下、気温15度/路面温度19度というコンディションのなか9時35分にセッションがスタートすると、ウエットタイヤで走り始める車両と、スリックからスタートする車両に分かれることに。ウエットタイヤ勢はチェック走行を終えると、続々とスリックに履き変えていった。

 ここでスリックでコースインしたばかりの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がターン2アウト側にコースオフ。グラベルに埋まったことから、開始7分にして赤旗が導入されることに。太田のマシンは迅速に回収され、9時49分にセッションは再開された。

 セッション序盤は、前戦優勝の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)がタイムシート最上段に立つが、平川亮が最初に1分26秒台に入れてトップに立ち、さらにこれを阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が上回る。

 徐々に雲が薄くはなるものの、路面コンディションはまだ完全ドライとはならないなか、平川が1コーナーで、登りセクターでジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)がコースオフする場面も見られたが、いずれも無事にコースへと戻って走行を続けている。

 セッション折り返しを迎えたところで松下信治(B-Max Racing Team)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がトップタイムを塗り替えていく。ルーキーのローソンも山本に迫るタイムをマークし2番手へと浮上し、残り30分を迎えた。

 残り15分を前に、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が3番手タイムを記録。残り10分を切って予選を想定したアタックシミュレーションが始まり、まずは1分25秒612をマークした国本雄資(Kids com Team KCMG)が暫定トップに躍り出る。

 終了間際のアタック合戦では、まず平川が1分25秒531を記録し首位に立つ。しかしセクター2全体ベストをマークしてタイムを縮めてきたローソンが、1分25秒482で平川をわずかに上回り、セッショントップを奪って11時05分にチェッカーを迎えた。

 3番手は国本、そして4番手には最終アタックでタイムを上げた代役参戦の大津が入った。以下、山本、宮田と続くトップ6のオーダーとなっている。

 なお、今戦を欠場する野尻はこの日もサーキットに姿を見せており、無線を聞きながらコースサイドで走りを見つめる姿が、中継映像でも映し出されている。

 このあと、ノックアウト方式で行われる第4戦予選は、14時30分にQ1・Aグループのセッションがスタートする予定だ。