軍隊仕込みの凄腕の殺し屋にして、母親でもあるひとりの女。娘の幸せと安全のために、完膚なきまでに敵を叩きのめす……!
孤高の最強マザーを演じるのはジェニファー・ロペスさんです。アラフィフとは思えないすさまじい美貌と過激なアクションにひれ伏しましょう。
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix映画『ザ・マザー』を観て、カウチポテトになっちゃお~!
【あらすじ】
元軍隊にいた凄腕の殺し屋の「女」は、かつて恋愛関係にあった元軍人の密売人・エイドリアンやマフィアについての情報提供をするため、FBIの取り調べを受けていました。
しかしエイドリアンから突然の襲撃を受け、なんとか逃げ出したものの、「女」は逃亡生活を余儀なくされてしまうのです。
エイドリアン襲撃の際、子どもを身ごもっていましたが無事出産。しかし身を隠さなければまた狙われる、と安全のために子どもを手放すしかありませんでした。
それから12年後、FBI捜査官・クルーズから「娘・ゾーイの存在がマフィアのボス・ヘクターにバレた」ことを聞き、女は再び敵と対峙することを決意するのです。
【ココが見どころ!】
<その1:ジェイロー様の美貌とアクションを堪能する作品>
本作最大の見どころは「ジェニファー・ロペス」。いうなれば「ジェイローの魅力詰め合わせ」ともいうべき作品でもあります。
衰え知らずの美貌と鍛え上げられた身体、銃を持たせりゃ百発百中、ナイフの接近戦にもすこぶる強い! さらにキレッキレのカーアクション&バイクアクションにも惚れぼれしてしまいます。
ジェイロー演じる「女」は、敵の目から逃れるためアラスカに身を潜めているのですが、大自然の中でも強さを発揮。圧倒的目力でオオカミとのにらみ合いに勝利するシーンも必見です。
<その2:生き別れた娘を大自然の中で鍛え上げる!>
自分の身は自分で守れるようにと、娘・ゾーイに生き抜くすべを教える女。
生きるためには「命」を奪わなければいけない。子どもだろうと、いざというときのため、銃の扱いや車の運転を覚えておくべきーーー。
どれほど憎まれても、その憎しみを力に変えられるように、心身ともに娘を鍛え上げてゆく過程は見ごたえがあります。娘の幸せを最優先するラストにも感無量!
<その3:この人が端役なんて、贅沢すぎる>
ジェイロー演じる女に未練があるマフィアのヘクターを演じるのは、メキシコを代表するスター俳優のガエル・ガルシア・ベルナルさん。
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』をはじめ、『バッド・エデュケーション』『バベル』『リメンバー・ミー』など、数々の有名作品に出演しています。
そんなガエルさんですが、本作にはちょこっとしか出てきません。あまりにも早くフェイドアウトしたので「今の人、ガエルさんだったよね、そっくりさんじゃないよね…?」と我が目を疑いそうになりました。
著名な俳優を端役で使うとは、さすが姐さん! ちなみに、女を執拗に追うエイドリアンを演じているのは、『恋におちたシェイクスピア』のジョセフ・ファインズさんです。脇を固める役者が豪華すぎる。
【女が憧れる「女」】
ジェイローのアクションに見惚れているうちに、1時間57分が過ぎ去ってしまう本作。強い女が大暴れする作品って、いつ観てもスカッとしますよね。
それにしても、「ジェイロー=アクション」というイメージがなかったので、本作で度肝を抜かれてしまいました。
隙のない戦いぶり、見事な受け身、全ての動作が美しい……。しびれるほどカッコいい殺し屋・ジェイローをたっぷりとご堪能ください。
■今回紹介した作品
Netflix映画『ザ・マザー』(原題:The Mother)
2023年5月12日より独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Courtesy of Netflix、Ana Carballosa/Netflix © 2023.、Doane Gregory/Netflix © 2023.、Eric Milner/Netflix © 2023.、© 2022 Netflix, Inc.