容姿に対するこだわりは人それぞれ。しかし面接にあたり、容姿について勝手な要求をされることがあるようだ。東京都に住む50代前半の女性(医療/パート・アルバイト/年収250万円)は看護師として働くための転職活動中、
「大変申し上げにくいのですが、白髪を染めてもらえますか?」
と言われた怒りを明かした。(文:真鍋リイサ)
転職エージェントの余計な一言で……
それは「面接の前段階でエージェントと顔合わせをした際」に言われたことだった。理由は
「こちらは健康な方が対象の健診センターで、サービス業なので…」
とのこと。面接を受ける施設は「ホテルのような内装であることを売りにしていて、ラグジュアリーを謳っているから」といった説明をされたが、女性は腑に落ちなかった。
「白髪を否定されたことと、“健康な人”が相手だから、という表現の仕方も納得がいかず、正直、頭に来てました」
と憤りをあらわにした。女性は「白髪染めはしないと決めている」そうで、自分の容姿を批判されたような気持ちになったのだろう。
しかし後日、面接を受けると白髪の件はさほど重要ではなかったらしく、面接に同席していたエージェントに「頭皮の関係で白髪染めは出来ません」と伝えたところ、「そのような理由なら大丈夫です」という答えだった。
ただ、エージェントの最初の発言と対応が気になった女性は、
「面接の際に、どれだけラグジュアリーなのか偵察してみたところ、接客業を経験して来た私には、正直大した事ないなといった雰囲気で、私は看護師として仕事がしたかっただけなので、採用のお返事をいただきましたが、断りました」
と最後まで不信感がぬぐえなかったことを明かした。企業は悪くないが、エージェントの一言で働く気が完全に失せてしまったようだ。
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