Text by CINRA編集部
MONO NO AWAREが“およげ!たいやきくん”のカバー曲を本日5月17日に配信リリース。PVが公開された。
1975年に発表された“およげ!たいやきくん”は日本でレコード売り上げ枚数が最も多いシングル盤。同曲のカバーは2019年に開催されたCINRA主催『CROSSING CARNIVAL』がきっかけとなっており、ロックアレンジが施されている。過去の取材では玉置周啓(Vo)が初めて買ったCDや自身のルーツとしても取り上げていた楽曲であり、過去数回ライブで披露されていた。
アートワークは画家の落合翔平、映像・アニメーションはソーシキ博士が担当。
6月21日には“およげ!たいやきくん”と新曲“風の向きが変わって”を収録した7インチ盤AA面シングルをリリース。5月28日から東名阪で開催されるワンマンツアー『MONO NO AWARE TOUR 2023 泳げ!』の会場で先行販売を予定している。
【玉置周啓のコメント】
2019年、CINRA主催の「CROSSING CARNIVAL」に出演するにあたり、Fishmansのカバーをできないかと相談された。
Fishmansは好きだが、カバーとなると腰が重い。しかし、ただ「やらない」と言うんじゃ勿体ない気持ちがして、「魚で言ったら、たいやきくんやらせてもらえませんか」と面白半分に提案し、快諾いただき、演奏した。
"およげ!たいやきくん"は、俺が初めて買い与えられたCDである。歌詞を読み込むと、思っていた以上の味がした。そうして当時は冗談のつもりであったこの曲を、今になって真面目にカバーしたくなった。
ビデオを作ってくれたソーシキ博士も、俺が大学時代に所謂ツイッタラーとして認識していたひとだったので、ドラムの豊にアニメーションを作っていると聞かされて驚いた。冗談めいたツイートを追っかけていたひとに、真面目に依頼した結果、届いたのはフェチをくすぐられる最高の映像だった。
俺のルーツであり、冗談が真面目に変わった作品を、みなさんとCINRAに捧げます。
玉置周啓
『風の向きが変わって』