タクシーには様々な人が乗車する。時にはたちの悪い酔っ払いが乗車することもあるそうで……
現役のタクシードライバーである静岡県の50代男性は、入社して間もない頃、「新人NGの常連客を手違いで配車」されてしまい、面倒な事態に見舞われた。(文:真鍋リイサ)
「新人をあてがいやがって二度と使わねえぞ」など罵詈雑言
「お酒の店にお迎えに行き、散々待った挙げ句乗車の際一言、『自宅。』」
顔見知りのドライバーと勘違いしたのだろうか。その客は、男性が「新人で住所をお伺いしても宜しいですか?」と聞いた途端、豹変した。
「俺は散々使ってる」「新人をあてがいやがって二度と使わねえぞ」「おいコラふざけるな」
などの罵詈雑言をぶつけてきたのだ。
「椅子を蹴らんばかりの興奮で、こちらはひたすらお詫びするのみですが更に怒りに火を注ぐ状態」
完全に理不尽なクレームだが、客の怒りは収まることがなかった。結局、男性はこの客に道案内して貰ったものの
「怒りながらの酔っ払いでいい加減なナビでまともに帰れる訳も無く、本人の指示なので間違いを指摘もできず」
と散々だった様子。結果、「酔いも多少冷めてエネルギー切れから中途半端な場所に下車」したという。怒る元気も失せ道案内も面倒になったのだろうか。最初から最後まで迷惑なクレーマーだった。
これに懲りた男性は、「以後、二度と担当させない」と会社に承諾させたというが、後に聞いたところによれば「他社も断る程の人物」だったらしい。まさに要注意クレーマーだったのだ。男性は
「今から今の担当できる乗務員ですらいなくなるのを内心心待ちしています」
と本音を吐露した。
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