電話で客対応をする仕事では、あまりに的外れな問い合わせに苦慮することがある。大阪府に住む30代後半の女性(医療・福祉・介護)は、保険代理店の受付をしていたとき、「70歳くらい?の女性の方」から、こんな電話を受けたという。
「うちでも契約なしの、しかもうちでは取り扱いのない保険会社に入っていて、『その保障内容を教えてほしい』とのことでした」
「保険屋のくせにわからんのか!!」
契約も取り扱いもない保険会社の保障内容を、答えられるはずもない。当然「丁重にお断りし、その保険会社に連絡してもらうように、証券や契約書類に電話番号載ってるので、そちらにお電話してください」と告げたところ、
「保険屋のくせにわからんのか!!何でもわかるって近所から聞いた!!そしたら私はどうしたらいいのよ!」
と、まさかの逆ギレされてしまった。
相手はかなりしつこかったようで、「何度も同じやり取りを繰り返して埒が開かないので、その保険会社のホームページを調べてカスタマーセンターの連絡先を伝えた」とわざわざ問い合わせ先を教えてあげることに。ところが、相手は予想外に面倒な人だった。
「その方はなぜか電話番号を全く聞き取れず、0000と伝えて初めは聞き取れても、復唱の際には全然違う番号を言うため、違います、もう一度いいますね…のやり取りをまた5~6回繰り返しました」
そして、「何とかそっちに電話するって流れになりましたが…」と綴る女性。案の定これでは終わらなかった。
「5分後に電話がまた鳴り、嫌な予感がしたら、またその人でした。『ちょっと!! 電話番号繋がらなかったわよ!! どうしてくれんのよ!!』 とまたお怒りに……」
「絶対番号間違えてるやろ!! と思いながらも、 『その番号が繋がらないことはないです。 私もさっきかけたら繋がったので…しかもホームページに載ってるので…』 と言っても全く聞かず…」
と一方通行で収集のつかない事態になった。また女性が働く代理店とその人が契約している代理店は同じショッピングモール内にあったため、今度は「それを教えろ!」と言われたが
「また電話番号をお伝えするも、電話番号がまた聞き取れず…ゆっくり丁寧に言っても、復唱で間違えてばかり…… またこれも何度も繰り返しました」
相手はメモを取っていないのか、高齢者だけに仕方ないのか、いずれにしても相手は客ではなく、女性にとっては大迷惑だ。
「こっちも全く関係ないのに怒られたりで、良い迷惑だし、営業妨害にも感じたので、 最後に 『もうこちらにかけてこられても取り次ぎはできませんので、失礼します』 と言って切りました」
最終的には突き放した対応をしたようだ。「それからはかかってきてませんが、本当に迷惑極まりなかったです」とうんざりしたように綴った。
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